事業内容
ショクブンは、食品事業を主軸に展開している企業で、その事業内容は大きく二つのセグメントに分けられます。第一に、一般家庭向けの夕食材料等の宅配サービスと業務用食材の販売を行っています。このサービスは、中部圏の愛知県、岐阜県、三重県、そして関西圏の滋賀県、京都府、大阪府で提供されており、独自の総菜宅配システムを通じて、販売員が配送、販売、集金を一手に担っています。また、フランチャイズ加盟会社へのメニュー企画や経営指導も行っており、食品小売業としての幅広いサービスを提供しています。
第二のセグメントは、食に関する調査研究及び食料品・雑貨の卸売です。この部門は、連結子会社である株式会社食文化研究所が担っており、専門的な調査研究を行いながら、ショクブンの夕食材料宅配業に対してメニューの供給などの専門的なノウハウを提供しています。さらに、通販事業を通じて直接顧客へ食材を販売するとともに、食料品や家庭用品、ギフト・ノベルティ商品の卸売業も営んでおり、新商品の開発や調査研究に力を入れています。これらの活動を通じて、ショクブンの購買部門として重要な役割を果たしています。
ショクブンは、これら二つのセグメントを通じて、食品事業の多角化を図り、顧客に対して幅広いサービスを提供しています。
経営方針
ショクブンは、食文化と健康づくりへの貢献を社是とし、安全で安心な食材の提供を経営の基本としています。同社は、顧客満足度の高いサービス提供を通じて、企業価値の向上と社会への貢献を目指しています。経営指標としては、売上高、収益基盤、財務基盤の強化を最重要課題と捉え、利益還元に注力しています。
中長期的な経営戦略として、ショクブンは「新鮮食材の宅配」を企業概念とし、個人客向け宅配を事業の柱に据えています。既存エリア内での配送効率と販売体制の強化、魅力的なメニュー内容の充実を通じて販路拡大を図り、市場規模の拡大に伴う売上高の増加と利益率の向上を目指しています。
また、ショクブンは食品宅配業界の市場規模拡大を背景に、同業他社とのアライアンス、自社PB商品の強化、関西地区への事業拡大など、新規事業への積極的な取り組みを進めています。これらの戦略は、第二、第三の事業柱を築くことを目的としており、慢性的な人手不足や原材料費の高騰などの課題に対処しながら、持続可能な成長を目指しています。
ショクブンの成長戦略は、安全で健康的な食材の提供を核としつつ、事業の多角化と新規事業への積極的な取り組みにより、市場の拡大と企業価値の向上を図ることにあります。同社は、これらの戦略を通じて、食品事業における競争力の強化と、長期的な成長の実現を目指しています。