日本電計【9908】 スタンダード(内国株式)

電子計測器の販売、修理、校正を手がけ、日本ではアイコーエンジニアリング等、中国では電計貿易(上海)有限公司等、その他アジアではNIHON DENKEI(マレーシア)等が活動。

日本電計【9908】 スタンダード(内国株式)

電子計測器の販売、修理、校正を手がけ、日本ではアイコーエンジニアリング等、中国では電計貿易(上海)有限公司等、その他アジアではNIHON DENKEI(マレーシア)等が活動。

事業内容

日本電計は、電子計測器の販売、修理、校正などを主な事業として展開している企業グループです。このグループは、日本電計本体と連結子会社19社、関連会社2社、非連結子会社1社、およびその他の関係会社1社から構成されています。事業活動は地域ごとに分けられており、日本国内では日本電計とその子会社が、中国では電計貿易(上海)有限公司などが、その他のアジア地域ではNIHON DENKEI (MALAYSIA) SDN.BHD.、NIHON DENKEI (THAILAND) CO.,LTD.などの現地法人が担当しています。

各地域の現地法人は独立した経営単位として機能し、地域ごとに包括的な戦略を立案して事業を展開しています。このため、日本電計グループの事業セグメントは、「日本」「中国」「その他」のアジア地域など、地域別のサービス体制を基礎として構成されています。

日本国内における主要な関連会社には、アイコーエンジニアリング株式会社やユウアイ電子株式会社などがあります。中国では、電計貿易(上海)有限公司や電計科技研発(上海)股份有限公司などが活動しており、その他のアジア地域では、NIHON DENKEI (MALAYSIA) SDN.BHD.やNIHON DENKEI (THAILAND) CO.,LTD.などが事業を展開しています。これらの会社は、日本電計グループの国際的な事業展開を支える重要な役割を果たしています。

経営方針

日本電計は、計測技術を通じて社会に貢献することを目的とし、テクニカル商社への転身を目指しています。同社は、自己資本利益率(ROE)10%以上を目標に掲げ、経営指標の向上を図っています。経営環境は、新型コロナウイルスの影響から徐々に正常化しているものの、部品不足やインフレ進行、地政学リスクの高まりなど、不透明な状況が続いています。

このような状況の中、日本電計は2021年6月に発表した中期経営計画に基づき、計測機器を中心とした基盤ビジネスの強化と事業領域の拡大を目指しています。特に、次世代自動車市場、ADAS・自動運転市場、IoT市場、次世代通信5G市場を重点市場と捉え、理化学、エンジニアリング、EMC、受託試験、インテグレートの5つの事業を推進しています。また、グローバル展開の強化にも注力し、海外拠点網の拡充を進めています。

中期経営計画の最終年度である2024年3月期には、売上高1,100億円、営業利益39.5億円、経常利益41億円、親会社株主に帰属する当期純利益28億円を目標としています。同社は、成長分野への研究開発・設備投資の堅調な推移を背景に、積極的な市場開拓と事業領域の拡大を図り、グローバルなニーズに応える体制を整えています。

さらに、新たな人事制度の構築や教育制度の充実を進め、社員のモチベーションアップとスキル向上を図ります。DXを活用したマーケティングの強化や業務効率化も進め、経営基盤と管理体制の強化を目指しています。日本電計は、成長戦略の遂行と経営基盤の強化を通じて、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立し、企業価値の向上を図っています。