リリカラ【9827】 スタンダード(内国株式)

インテリア事業では「リリカラ」を含む内装材の販売、スペースソリューション事業ではオフィス空間設計・施工、不動産仲介を展開。

リリカラ【9827】 スタンダード(内国株式)

インテリア事業では「リリカラ」を含む内装材の販売、スペースソリューション事業ではオフィス空間設計・施工、不動産仲介を展開。

事業内容

リリカラは、インテリア事業とスペースソリューション事業の二つの主要な事業セグメントを展開しています。インテリア事業では、壁装材、カーテン、床材などの内装材商品の仕入れと販売を行っており、これらの商品は主にリリカラが独自に開発し、製造はメーカーに委託しています。販売は代理店や一部の内装工事業者を通じて行われています。

一方、スペースソリューション事業では、オフィス空間や施設のインテリア設計・施工、プロジェクト管理、家具や間仕切り、事務用品の提案・販売、さらには不動産の売買・賃貸の仲介業務まで幅広く手がけています。これにより、リリカラは空間創造に関わる多角的なサービスを提供していることがわかります。

これらの事業セグメントは、リリカラの財務諸表におけるセグメント区分と一致しており、事業の多様性とその統合性を示しています。また、内装工事業者への販売は関西地区を中心に行われているものの、その規模は比較的小さいため、破線で表示されている点も注目されます。これらの情報は、リリカラが提供する事業系統図によっても示されています。

経営方針

リリカラは、インテリア事業とスペースソリューション事業を軸に、持続的な成長を目指しています。同社は「価値観の創造と提案」、「持続的な成長」、「株主に対する責務」を経営基本三原則とし、快適な生活空間の創造を経営理念に掲げています。この理念のもと、個人住宅からオフィス、ホテル、商業施設、公共施設まで、インテリアの視点からトータルな空間作りを提案しています。

2022年の経済環境の中で、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化など、厳しい状況が続く中、リリカラは中期経営計画「DaaS(ダース)」を通じて、新たなビジネスチャンスの取り込みと事業構造の変革に取り組んでいます。この計画では、ESGへの積極的な取り組みによるガバナンスの強化とダイバーシティの推進を基本方針としています。

具体的な戦略としては、業績目標指標の改定による行動変容の促進、デジタル技術を活用した業務効率化の推進が挙げられます。また、新たなビジネスチャンスの取り込みに向けて、Eコマースやデジタル技術を活用したソリューションビジネスの創出、ICTを活用した新商品・新サービスの導入、共創マーケティングによる商品開発の推進、デザイン提案や不動産情報の提供など、付加価値提供の強化にも力を入れています。

リリカラは、これらの戦略を通じて、変化する経済環境の中でも持続的な成長を目指し、顧客に対して高い満足を提供することで、インテリア業界におけるリーダー的な存在を目指しています。