事業内容
インプレスホールディングスとそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントには、IT、音楽、デザイン、山岳・自然、航空・鉄道、モバイルサービス、その他が含まれます。これらのセグメントは、コンテンツ事業、メディア&サービス、ソリューション、プラットフォーム事業といった主要な事業区分に細分化されています。
ITセグメントでは、出版・電子出版、ネットメディア・サービス、ターゲットメディアなどを手掛け、インプレスやインプレスアドバタイジングデザイン(IAD)が主要な会社として挙げられます。音楽分野では、リットーミュージックが出版・電子出版、ネットメディア・サービスを提供しています。デザインセグメントでは、エムディエヌコーポレーションが同様のサービスを展開しています。
山岳・自然セグメントでは、山と溪谷社や原の小屋がコンテンツ事業を担当し、航空・鉄道セグメントでは、イカロス出版や天夢人が出版・電子出版、ネットメディア・サービスを提供しています。モバイルサービスセグメントでは、ICEが電子出版、ネットメディア・サービス等を手掛けています。
その他のセグメントでは、近代科学社やPUBFUN、クリエイターズギルド、iDMP、IPGネットワークが出版・電子出版、企業・自治体向けSP・PRツール及びWebサイト等の受託制作、ECプラットフォーム・出版流通プラットフォームの開発・運営、グループ各社の出版物流・販売管理等を行っています。
全社を通じて、インプレスホールディングスはグループ経営・財務戦略の策定、グループ各社の経営管理を行っており、これらの事業を通じて、幅広い分野でのサービス提供を実現しています。
経営方針
インプレスホールディングスは、専門コンテンツの提供を核とし、デジタル技術を駆使した次世代パブリッシングモデルの実現を目指しています。同社は、IT、音楽、デザイン、山岳・自然、航空・鉄道、モバイルサービスなどの分野で、雑誌・書籍の出版をはじめ、電子出版、Webメディア、SNS、イベント・セミナーを通じて、多面的なコンテンツ展開を推進しています。これにより、読者やユーザーに対して実体験に基づく臨場感あるコンテンツを提供し、共通体験の場を増やすことを目指しています。
また、インプレスホールディングスは、パブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業を展開し、ユーザーとの知恵と感動の共有の輪を広げています。グループ経営により、各事業会社の魅力と相互連携によるグループ全体の企業価値の向上を図っています。
出版業界の厳しい環境の中、インプレスホールディングスは、出版事業の収益力回復を最重点課題としながら、中期成長基盤の開発とメディアミックス・DtoC事業モデルの開発を促進しています。中期経営計画では、事業ポートフォーリオの構造転換を進め、新たな成長基盤の構築に取り組んでおり、事業区分別売上構成比率及び紙の出版物の売上比率の変化を通じて、一定の成果を表しています。
同社は、出版・電子出版事業の事業規模及び収益力の回復、メディアミックス展開による新規事業モデルの開発、プラットフォーム事業の拡大など、複数の重点課題に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、インプレスホールディングスは、知恵と感動のある豊かな社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。