日本BS放送【9414】 スタンダード(内国株式)

BSデジタル放送事業を中心に、報道、教養、娯楽番組の放送、児童書出版、家電製品販売を展開。

日本BS放送【9414】 スタンダード(内国株式)

BSデジタル放送事業を中心に、報道、教養、娯楽番組の放送、児童書出版、家電製品販売を展開。

事業内容

日本BS放送株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、主にBSデジタル放送事業を展開しています。同社は、放送法に基づく放送衛星を利用した認定基幹放送事業者として、BSデジタルハイビジョン放送(チャンネル:211ch、リモコンID:11)を全国無料で提供しており、総合編成局として報道、教養、娯楽番組など幅広いジャンルの番組を放送しています。これにより、広告主からのタイム収入、スポット収入、その他収入を得ています。

同社の経営理念は「質の高い情報を提供することで人々に感動を与え、幸せな社会づくりに貢献する」としており、これを具体化した経営ビジョンとして、「豊かで癒される教養・娯楽番組と中立公正な報道・情報番組を発信し『価値ある時間』を約束します」と掲げています。

グループ企業には、㈱理論社及び㈱国土社があり、これらの子会社は絵本、読み物、学習物などの児童書出版事業を手がけています。また、親会社である㈱ビックカメラは、主に家電製品等の販売事業を行っており、同社は親会社からも収入を得ています。

収入区分としては、タイム収入(広告主に番組の放送時間枠を販売)、スポット収入(広告主に番組間の時間枠を秒単位で販売)、その他収入(地上波ローカル局への番組販売、番組制作収入、製作委員会方式によるアニメ作品への出資配当金、インターネット配信事業、書籍販売など)があります。これらの収入源を通じて、同社は多角的なビジネスモデルを構築しています。

経営方針

日本BS放送株式会社(以下、同社)は、BSデジタル放送事業を中心に展開し、総合編成局として多様なジャンルの番組を提供しています。同社は、放送事業の公共的使命と社会的重要性を認識し、「質の高い情報を提供することで人々に感動を与え、幸せな社会づくりに貢献する」という経営理念のもと、持続的な成長を目指しています。

中長期的な経営戦略として、同社はBSデジタル放送事業の収益力の維持・拡大を基盤とし、視聴可能世帯の増加を見据えています。コスト削減意識を持ちつつ、番組制作費の有効活用や経営資源の効率的な配分を通じて、視聴者に価値あるコンテンツを提供することを重視しています。これにより、番組視聴率の向上と放送以外の事業収益の向上を目指しています。

また、同社は「6つの力」(マーケティング力、企画力、戦略構築力、実行力、変化対応力、改革推進力)の強化・実践を基本戦略として掲げ、急激な経営環境の変化に対応しています。さらに、「Value3」と呼ばれる重点施策を推進しており、これには「コンテンツ価値の最大化」、「投資最適化へ向けた意識改革」、「放送周辺事業の強化と発展」が含まれます。特に、アニメや配信事業を軸とした事業展開を積極的に行い、新たな視聴者層や広告主の獲得に努めています。

これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長と収益力の向上を目指し、ステークホルダーの期待に応えることを目標としています。