事業内容
東海汽船は、海運関連事業、商事料飲事業、ホテル事業、旅客自動車運送事業の4つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業を通じて、東京諸島と本土を結ぶ重要な役割を果たしています。
海運関連事業では、東海汽船は東京諸島と本土間の旅客・貨物の定期航路を運営しています。また、東京湾内の周遊事業も行っています。関連会社の伊豆七島海運は貨物運送を、東海シップサービスは船内サービスを提供しています。
商事料飲事業では、東海汽船は船内や船客待合所での料飲販売や食堂の経営を行っています。また、東京諸島での生活必需品や建設資材の供給、特産品やオリジナルグッズの販売も手がけています。
ホテル事業においては、東汽観光が大島でホテル業を営んでいます。観光客に快適な宿泊施設を提供し、地域の観光産業を支えています。
旅客自動車運送事業では、大島旅客自動車が大島島内でのバス運行を行っています。また、東海自動車サービスは大島で自動車整備業を営んでおり、地域の交通インフラを支えています。
経営方針
東海汽船は、創立135周年を迎え、東京諸島と本土を結ぶ旅客定期航路を中心に、地域社会への貢献を経営の基本方針としています。海運関連事業を基軸に、商事料飲事業、ホテル事業、旅客自動車運送事業を展開し、グループ間の連携を強化しながら、安全運航と良質なサービスの提供を目指しています。
中長期的な戦略として、東海汽船はコストの弾力化と固定費の圧縮を進め、収入の変動に左右されない経営体質を構築することを目指しています。閑散期対策や船舶の定期的な代替を通じて、収益確保に努めています。また、高速ジェット船を活用した新商品開発やECサイト事業の展開を進め、柔軟な営業活動を強化しています。
2025年に向けて「Safety First 東海汽船グループ 2025」をスローガンに掲げ、全社一丸となって取り組んでいます。特に、公共性の高い離島航路の維持を重視し、一般的な経営指標の向上だけでなく、地域社会への貢献を重視しています。これにより、東海汽船は安全運航のリーディングカンパニーを目指しています。
旅客部門では、東京諸島の観光資源を活用し、自然環境型観光の商品開発に注力しています。貨物部門では、工事関連の受注拡大や貨物輸送の品質向上を図っています。商事料飲事業では、新規ビジネスの推進やECサイト事業の強化を進めています。ホテル事業では、販売チャネルの見直しやサービス向上に取り組んでいます。