事業内容
エリアリンクは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、ストレージ事業では、土地や建物を借り上げたり取得したりして、レンタル収納スペースとして運用しています。この事業には、輸送用コンテナや建物を改造して提供する「ストレージ運用」と、コンテナやトランクルームを受注・販売する「ストレージ流動化」が含まれます。
次に、土地権利整備事業では、複雑な権利関係を持つ借地権や底地の売買を通じて、地主や借地権者の問題を解決しています。また、エリアリンクが保有する中古不動産を改修し、付加価値を高めた後に投資家に販売する不動産売買事業も行っています。
最後に、その他運用サービス事業では、アセット事業やオフィス事業を展開しています。アセット事業では、中古不動産の賃貸や管理を行い、オフィス事業では空きビルを小規模オフィスとして提供しています。また、商標利用料収入を得るネットワーク事業も含まれています。
経営方針
エリアリンクは、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、ストレージ事業を中心に成長戦略を推進しています。同社は「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」という経営理念のもと、ストレージ事業を通じて人々の生活を豊かにすることを目指しています。
同社の中期経営計画では、ストレージ事業の拡大を重視しています。特に、屋外コンテナ型ストレージの出店強化や、都市部をターゲットにしたビルイントランクの展開を進めています。これにより、多様なニーズに応える商品提供体制を構築し、ブランド力と認知度の向上を図っています。
エリアリンクは、ストレージ事業の成長を支えるため、出店室数の拡大に注力しています。2023年には5,800室、2024年には10,545室の出店を達成し、全国的な展開を強化しています。また、ブランド「ハローストレージ」の認知度向上を目指し、ハローキティとのコラボレーションを通じたマーケティング戦略を展開しています。
さらに、同社は付加価値サービスの開発にも力を入れています。例えば、「ハロー宅配便」や交通系ICカード連携のセキュリティシステムなど、顧客満足度を高めるためのサービスを提供しています。これにより、ストレージ利用の利便性を向上させています。
エリアリンクは、ストレージ事業を通じた社会貢献にも注力しています。環境に配慮した事業運営を進めるとともに、循環型社会の実現に貢献することを目指しています。これにより、社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の構築に寄与しています。