事業内容
クエストグループは、情報サービス業を主軸に展開している企業であり、情報システムに関するコンサルティングから業務システムの開発、保守、さらにはITインフラの構築と運用管理まで、一貫したサービスを提供しています。同社の事業は大きく分けて三つのセグメントに分類されます。
第一のセグメントはシステム開発です。このセグメントでは、半導体、エレクトロニクス、金融、情報通信、エンタテインメント、公共・社会、自動車・鉄道、ヘルスケア・メディカルといった多岐にわたる業種の顧客に対し、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(Customer Relationship Management)、RPA(Robotic Process Automation)、ビッグデータ分析などのソリューションを用いた業務システムのコンサルティングから要件定義、設計、開発、保守までの一連のサービスを提供しています。
第二のセグメントはインフラサービスです。クラウド、ネットワーク、セキュリティ、IoT(Internet of Things)に関するITインフラソリューションの設計、構築、保守、運用を行っており、企業のデジタル化推進に不可欠なサービスを提供しています。
第三のセグメントは「その他」とされ、受託計算や仕入商品の販売業務などを手がけています。ただし、このセグメントについては、企業会計基準に基づく報告セグメントには含まれない事業セグメントとして位置づけられています。
クエストグループはこれらの事業を通じて、幅広い業界に対して高度な技術力と豊富な経験を活かしたサービスを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
経営方針
クエストグループは、情報サービス業を軸に、システム開発、ITインフラサービス、およびその他のサービスを提供している企業です。同社は、2030年度を見据えた中長期計画「Quest Vision2030」を策定し、持続的な成長と高収益体質の維持、企業価値向上を目指しています。この計画では、「QCSV」(Quest Creating Shared Value)の実現を目標に掲げ、企業理念を新たに定義しています。
同社の経営方針は、技術を探究し価値を創造することで、お客様と共に成長することにあります。また、技術と創造力で人と社会の安心と幸せを支え続けることを存在意義としています。経営目標としては、「あなたに信頼されるITサービス」のリーディングカンパニーへの進化を掲げています。
ブランドスローガン「Quest For More」は、もっと探究し、もっと探求することを意味し、新しい市場の開拓や技術の獲得に挑戦する姿勢を示しています。ブランドプロミス「Digital Future As One」は、お客様やパートナー、社員と一体となり、デジタルの未来に向かって進むことを約束しています。
中期経営計画では、2023年度に売上高130億円、経常利益率7.3%、ROE 10.4%以上を目標としています。2021-2023年度の中期計画では、これらの数値目標を上回る成果を達成しています。今後は、2024-2026年度の中期経営計画を策定し、Quest Vision2030の実現に向けた取り組みを加速します。
クエストグループは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、デジタル化の需給バランスに迅速に対応し、収益の維持・拡大を目指しています。また、ITプロフェッショナル人材の獲得と育成、新規サービス・ソリューションの開拓、企業価値向上に向けた取り組みの強化など、複数の重点領域に注力しています。