Jトラスト【8508】 スタンダード(内国株式)

Jトラスト株式会社は、日本、韓国、モンゴル、東南アジアでの金融事業や不動産、投資、システム事業を展開する企業。

Jトラスト【8508】 スタンダード(内国株式)

Jトラスト株式会社は、日本、韓国、モンゴル、東南アジアでの金融事業や不動産、投資、システム事業を展開する企業。

事業内容

Jトラストは、ホールディング体制を通じて多様な事業を展開しています。主な事業セグメントには、日本金融事業、韓国及びモンゴル金融事業、東南アジア金融事業、不動産事業、投資事業、その他の事業があります。これらの事業は、グループ各社がそれぞれの専門分野で活動を行い、Jトラストが全体の戦略を策定しています。

日本金融事業では、信用保証業務や債権回収業務、クレジット・信販業務、証券業務などを手がけています。具体的には、株式会社日本保証が中小企業や個人事業主向けの事業資金貸付に対する保証業務を行っています。また、パルティール債権回収株式会社が金融機関からの貸付債権の買取回収を担当しています。

韓国及びモンゴル金融事業では、貯蓄銀行業務や債権回収業務を展開しています。JT貯蓄銀行株式会社やJT親愛貯蓄銀行株式会社が預金や貸出などの銀行業務を行っています。また、TA資産管理貸付株式会社が債権回収業務を担当しています。

東南アジア金融事業では、銀行業務や債権回収業務を行っています。PT Bank JTrust Indonesia Tbk.やJ Trust Royal Bank Plc.が預金や貸出などの銀行業務を提供しています。さらに、PT JTRUST INVESTMENTS INDONESIAが貸付債権の回収業務を行っています。

不動産事業では、不動産の開発・分譲・一棟販売業務や戸建住宅の設計・施工業務を行っています。Jグランド株式会社や株式会社グローベルスがこれらの業務を担当しています。また、株式会社ライブレントが不動産の賃貸管理業務を行っています。

投資事業では、国内外への投資業務を展開しています。JTRUST ASIA PTE.LTD.がこの分野で活動しています。その他の事業としては、コンピュータの運用及び管理業務やソフトウェアの受託開発を行うシステム事業があります。J Sync株式会社がこれらの業務を担当しています。

経営方針

Jトラストは、既成概念にとらわれないファイナンシャルサービスを提供することを目指し、銀行業や債権買取回収事業を中核とする総合金融サービスを展開しています。収益モデルの見直しを進め、事業ポートフォリオの価値を最大化することで、株主価値の向上を図っています。

日本金融事業では、アパートローンや有価証券担保ローン、海外不動産担保ローンに対する保証を強化し、収益拡大を目指しています。特に、エリア拡大や仲介案件の取扱いを通じて、アパートローンの成長を促進しています。また、債権回収業務では、ネット系カード・信販の売上増加を背景に、安定的な事業拡大を図っています。

証券業務においては、Jトラストグローバル証券が「海外投資」「ベンチャー企業支援」「ウェルスマネジメント」の3つのコア領域で付加価値を創造し、預り資産1兆円を目指しています。特に、個人向け債券ビジネスの強化や起業家支援を通じて、顧客基盤の拡大を図っています。

韓国及びモンゴル金融事業では、貯蓄銀行業務を通じて収益確保に努めています。韓国経済の不透明さに対応し、短期延滞債権の回収強化や不良債権の戦略的売却を進め、収益基盤の強化を図っています。モンゴルでも同様に、事業拡大を目指しています。

東南アジア金融事業では、インドネシアとカンボジアでの銀行業務を中心に収益拡大を図っています。インドネシアでは、貸出金利の調整や貸出残高の増強を通じて、収益基盤を強化しています。カンボジアでは、富裕層顧客を基盤に、差別化されたサービスを提供しています。

不動産事業では、Jグランドが富裕層向けの投資用物件を展開し、事業規模の拡大を図っています。また、グローベルスは総合不動産会社として、事業規模の拡大とブランド認知の向上に注力しています。これにより、安定的な収益確保を目指しています。

投資事業では、Group Lease PCLからの債権回収を進め、裁判費用の抑制と回収強化を図っています。これにより、収益の向上を目指しています。Jトラストは、株主への利益還元と資本効率の改善を通じて、持続的な企業価値の向上を図っています。