事業内容
株式会社フジは、総合小売業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。同社は、22の子会社と3つの関連会社を持ち、生活提案型の事業活動を行っています。以下に、フジの主要な事業セグメントとその内容を紹介します。
フジの主力事業は総合小売業で、スーパーマーケットを中心に展開しています。連結子会社である株式会社フジマート、フジマート四国、ニチエーがこの分野を担い、地域に密着したサービスを提供しています。
自動車販売業もフジの重要な事業の一つです。株式会社フジモータースがこの分野を担当し、地域のニーズに応える自動車販売サービスを展開しています。
医薬品や化粧品の小売業も手がけており、持分法適用関連会社である株式会社レデイ薬局がこの分野を担当しています。地域の健康と美容をサポートする商品を提供しています。
食品加工業では、株式会社フジ・ハートデリカが食品の加工を行い、フジのスーパーマーケットなどに供給しています。また、容器や機械の洗浄・清掃業は、株式会社フジ・ハートクリーンが担当しています。
飲食業も展開しており、株式会社フジファミリーフーズが飲食店の運営を行っています。さらに、電子マネー事業では、株式会社フジ・カードサービスが電子決済サービスを提供しています。
総合フィットネスクラブ事業は、株式会社フジ・スポーツ&フィットネスが運営し、健康志向の高い顧客に向けたサービスを提供しています。青果物や水産物の卸売業も行っており、株式会社フジ・アグリフーズと株式会社大洋水産がそれぞれ担当しています。
農業分野では、株式会社フジファームが農産物の生産を行い、地域の食材供給に貢献しています。不動産賃貸業も展開しており、株式会社西南企画、サニーTSUBAKI、アクトピア企画がこの分野を担当しています。
総合ビルメンテナンス業は、株式会社フジセキュリティが行い、建物の管理や清掃を提供しています。冷凍設備の工事設計施工業は、株式会社オリックスが担当しています。
清掃業は、株式会社FNクリーンが行い、施設の清掃サービスを提供しています。旅行業では、株式会社フジ・トラベル・サービスとマルナカツーリストが旅行代理店業を展開しています。
自動車賃貸業は、株式会社フジ・レンタリースが行い、レンタカーサービスを提供しています。障がい福祉サービス事業は、株式会社フジすまいるファーム飯山が担当し、地域の福祉に貢献しています。
介護サービス業も展開しており、株式会社ハッピーライフ愛とユーミーケアが高齢者向けの介護サービスを提供しています。これらの多岐にわたる事業を通じて、フジは地域社会に貢献しています。
経営方針
株式会社フジは、経営ビジョンとして「お客さまと従業員の『圧倒的な安心とワクワク』を実現する」を掲げています。同社は「現場重視」「従業員満足」「シナジー創出」を経営方針とし、地域社会に貢献する企業集団を目指しています。
フジは2024年から2026年にかけての中期経営計画を発表しました。この計画では、「企業文化の確立」「既存事業の改革」「事業インフラの統合とシナジー創出」を基本戦略とし、ESG経営の推進にも注力します。860億円の投資を計画し、2030年度には営業収益1兆円を目指しています。
同社は、人口減少や少子高齢化、競争の激化といった課題に直面しています。これに対し、物価上昇に対応するため「安さ」の訴求を強化し、トップバリュ商品の拡販や自社オリジナル商品の開発を進めています。
また、フジはDXを推進し、省人化・省力化を図るとともに、サプライチェーンの統合による効率化を進めています。これにより、コスト上昇に迅速に対応し、事業活動を支えるインフラの統合を計画通りに進めています。
ESG経営の推進では、脱炭素社会の実現や資源循環の促進に取り組んでいます。さらに、地元のスポーツや文化振興への貢献、ダイバーシティの実現、働き方改革を進め、強固なコンプライアンス体制を構築しています。