事業内容
銀座山形屋株式会社とその連結子会社8社は、紳士服・婦人服などのアパレル製品の商品企画、製造、販売を中心に事業を展開しています。また、靴や鞄、衣料雑貨品、服飾雑貨品、洋服生地などの販売も手がけています。同社は、子会社の支配・管理を通じてこれらの事業を運営しています。
同社グループの事業は主に3つのセグメントに分かれています。第一に、小売事業では、㈱ウィングロードと㈱銀座山形屋トレーディング西日本が、オーダーメイドの紳士・婦人服やカジュアル洋品の小売販売を行っています。第二に、卸売事業では、㈱銀座山形屋トレーディングとその北日本、西日本の各社が、オーダーメイドの紳士・婦人服の卸売を担当しています。第三に、受託縫製事業では、日本ソーイング㈱やその福岡、東京受注センター、㈱銀座山形屋トレーディング北日本、西日本が、紳士・婦人服の受託縫製加工・販売を行っています。
これらの事業を通じて、同社グループはアパレル業界における幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。また、ファクトリー玉野㈱は休眠会社として位置づけられています。同社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の適用を受けています。
経営方針
銀座山形屋は、紳士服・婦人服のオーダーメイドを中心に、靴や鞄などの販売も手がけるアパレル企業です。同社は、顧客からの支持を継続的に得ることを目指し、商品やサービスの価値を最大化することに努めています。その成長戦略の核となるのは、「世界一のオーダーメイド企業」を目指すこと、従業員全員がオーダーメイドのプロとして技術を磨き続けること、そして顧客満足度を高めることです。
具体的な施策として、同社は「銀座山形屋ブランド」をはじめとする複数のブランドを展開し、それぞれのブランドで異なる価値観やスタイルを提案しています。例えば、「サルトリアプロメッサブランド」ではクラシコイタリアスタイルをベースにした新しい価値観を、「ミスターナブランド」ではリラクシングエレガンスをテーマにした着こなしを提案しています。
また、同社は技術力の向上にも力を入れており、販売部門では販売員の育成、生産部門では縫製技能士の育成や定期的なOJT教育を通じて、高い品質の維持・向上を図っています。これらの取り組みを通じて、同社は「一客一客・一着一着」を大切にする企業基盤を構築し、100%のリピートオーダーを目指しています。
経営環境の変化に対応するため、同社は小売事業の付加価値の高い3ブランド店舗を柱に、地域的展開スピードを機動的に推進する戦略を採っています。これにより、同社は安定した利益とキャッシュフローを出せる経営基盤の確立を目指し、企業価値の向上に努めています。