アステナホールディングス【8095】 プライム(内国株式)

アステナホールディングスは、ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品事業を展開し、医薬品のCMC研究開発や化粧品製造販売、電子工業用薬品の製造販売などを手がける。

アステナホールディングス【8095】 プライム(内国株式)

アステナホールディングスは、ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品事業を展開し、医薬品のCMC研究開発や化粧品製造販売、電子工業用薬品の製造販売などを手がける。

事業内容

アステナホールディングスは、複数の事業セグメントを展開しています。まず、ファインケミカル事業では、医薬品のCMC研究開発や製造の受託、医薬品原料の製造販売を行っています。また、ペプチド合成法Molecular Hiving™の開発や、ペプチド原薬の製造プロセスの開発、技術移転事業も手がけています。主要な関連会社には、スペラファーマ株式会社やJITSUBO株式会社などがあります。

次に、HBC・食品事業では、一般用医薬品や化粧品原料、機能性食品原料の販売を行っています。化粧品や健康食品の製造販売、禁煙関連商品などの企画・開発・販売も手がけています。主要な関連会社には、イワキ株式会社やマルマンH&B株式会社などがあります。

医薬事業では、医療用医薬品や一般用医薬品、医薬品原料の製造・販売を行っています。岩城製薬株式会社がこのセグメントの主要な関連会社です。

化学品事業では、電子工業用薬品や表面処理薬品、化学品の製造・販売を行っています。また、プリント配線板の製造プラントの製造・販売も手がけています。メルテックス株式会社や東京化工機株式会社が主要な関連会社です。

その他の事業として、地方創生に関する事業や自社ブランドの企画・販売、SDGsに資する事業への投資を行っています。アステナミネルヴァ株式会社や奥能登SDGs投資事業有限責任組合が関連会社として活動しています。

経営方針

アステナホールディングスは、成長戦略として「Astena 2030“Diversify for Tomorrow.”」を掲げています。このビジョンの下、同社はプラットフォーム事業への転換、ニッチトップ事業の磨き上げ、新規事業への投資と育成の3つの基本戦略を推進しています。これにより、持続可能な成長を目指し、各事業セグメントでの競争力を強化しています。

ファインケミカル事業では、医薬品のCMC研究開発や製造の受託を強化し、グローバル基準に対応した高活性注射剤CDMOのトップを目指しています。HBC・食品事業では、原料ビジネスのDX化を進め、顧客の開発・調達プロセスを支援するプラットフォームを提供し、独自性の高い商品・サービスを展開しています。

医薬事業と化学品事業では、グローバル展開やカテゴリ選択を通じて高い成長を見込んでいます。医薬事業では、皮膚科領域を中心に外皮用剤の品目数と生産キャパシティの拡大を図り、化学品事業ではエレクトロニクス実装市場のトレンドを捉えたニッチトップ商品の開発を進めています。

新規事業への投資では、持続的ニーズを捉えた製品・サービスを創出し、第5の主力事業の立ち上げを目指しています。これにより、社会的価値の創出と事業収益性の向上を実現し、2030年までに売上高1,300億円以上、ROE13.0%以上を目標としています。