ナイス【8089】 スタンダード(内国株式)

木材の調達・販売、木材製品の製造・加工、住宅の建築請負・販売、賃貸仲介・管理、放送事業、ソフトウェア開発、運送・倉庫業、住宅履歴情報管理など多岐にわたる事業を展開。

ナイス【8089】 スタンダード(内国株式)

木材の調達・販売、木材製品の製造・加工、住宅の建築請負・販売、賃貸仲介・管理、放送事業、ソフトウェア開発、運送・倉庫業、住宅履歴情報管理など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

ナイス株式会社グループは、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、建築資材、住宅、その他の3つのセグメントに大別されます。

建築資材セグメントでは、ナイス株式会社をはじめとする19社が、木材の調達、木材製品・建材・住宅設備機器等の販売、木材市場の経営を手掛けています。また、ナイスプレカット株式会社を含む16社は、木材製品の製造、加工及び販売を行っており、北米産木材等の輸出に特化したNice International Canada Corporationもこのセグメントに含まれます。

住宅セグメントでは、ナイス株式会社を含む7社が、分譲一戸建住宅の販売、注文一戸建住宅の建築請負、分譲マンションの販売、リノベーションマンションの販売、不動産の仲介及び賃貸を展開しています。ナイス賃貸情報サービス株式会社は、マンション等の賃貸の仲介及び管理を、ナイスコミュニティー株式会社はマンション等の総合管理を、ナイスユニテック株式会社は一戸建住宅等の施工、住宅設備機器等の工事請負をそれぞれ担当しています。

その他のセグメントでは、ナイス株式会社を含む12社が、木造建築工事事業、一般放送事業(YOUテレビ株式会社)、ソフトウェアの開発及び販売(ナイスコンピュータシステム株式会社)、運送・倉庫業(SDロジ株式会社)、住宅履歴情報管理(プロパティオン株式会社他6社)など、多様なビジネスを展開しています。

これらの事業を通じて、ナイス株式会社グループは、建築資材から住宅建設、不動産管理まで、住まいに関わる幅広いサービスを提供しています。

経営方針

ナイス株式会社は、2021年5月に発表した2024年3月期までの中期経営計画に基づき、事業活動を展開しています。この計画では、ウッドショック、ウクライナ情勢の変化、資源エネルギー価格の高騰、円安の進行など、不確実性が高まる経営環境の中で、2023年3月期に計画の最終年度の定量目標を前倒しで達成しました。同社は、経営環境の変化を新たな企業価値創造の機会と捉え、新たな中期経営計画「中期経営計画2023」を策定しました。この計画では、「樹とともに、人と暮らしをつなぎ、はぐくみ、彩りある未来をつくります」という社会的存在意義を定義し、森林資源の循環利用に向けた取り組みを通じて、経済価値、社会価値、環境価値の向上を目指しています。

具体的な成長戦略として、ナイス株式会社は、国産木材の利用拡大、建築物の木造化・木質化の推進、住宅事業における免震マンションの供給拡大などに注力しています。また、首都圏物流機能の再構築や受発注プラットフォームの構築など、物流DXの推進にも力を入れています。さらに、住宅ストックサービスの拡充や既存住宅流通の強化、中古住宅買取再販事業の拡充など、住宅関連事業の強化にも取り組んでいます。

人的資本経営や環境経営にも注力し、エンゲージメントサーベイの導入、サクセッションプランの策定、健康経営優良法人の認定取得など、従業員のエンゲージメント向上と健康管理に努めています。また、サステナビリティ委員会の推進や中央安全衛生委員会の推進など、社会的使命の達成に向けた取り組みも進めています。

ナイス株式会社は、これらの施策を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。