事業内容
横浜丸魚とその子会社4社から成る横浜丸魚グループは、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。中心となるのは、横浜市及び川崎市の中央卸売市場、さらに川崎市の地方卸売市場での水産物卸売業です。このセグメントは、横浜丸魚と川崎丸魚㈱が担当しています。
加えて、横浜丸魚グループは水産物販売事業も手掛けており、中央卸売市場などから仕入れた水産物を量販店や外食産業へ販売しています。この事業は、㈱ハンスイと館山丸魚㈱が担っています。
不動産等賃貸事業も同グループの重要な一翼を担っており、賃貸マンションなどの賃貸サービスを提供しています。このセグメントは横浜丸魚自身が担当しています。
最後に、水産物の運送事業も展開しており、これは㈱横浜魚市場運送が担っています。このように、横浜丸魚グループは、水産物の卸売から販売、さらには運送と不動産賃貸に至るまで、幅広い事業を展開していることがわかります。
経営方針
横浜丸魚グループは、水産物流通サービス業界において、顧客満足と豊かな食生活への貢献を追求すると共に、質の高い企業活動を目指しています。同社は、株主への長期的な利益還元と企業価値の向上を目標に掲げ、安定した財務基盤の実現を目指しています。また、連結自己資本配当率(DOE)1.0%を目安に、安定的な配当を継続することを基本方針としています。
2023年度から2025年度までの中期経営計画「横浜丸魚グループ中期経営計画2023 ~Rebirth~」を策定し、持続的な成長と発展を目指しています。この計画では、集荷力の強化、海外取引の強化、販売力の強化、そして時代に即した人事制度のリニューアルを重点施策としています。特に、海外での水産物需要拡大に対応するための海外取引の強化や、顧客ニーズに応えるための販売力強化に注力しています。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響や地球温暖化による漁獲量の減少など、厳しい経営環境に直面しています。これらの課題に対処するため、社会貢献と長期的視点の経営、人を大切にする経営を基本に、サプライチェーンを構成する顧客や取引先との共創を通じて新しい価値を提供し、時代の変化に適応しながら成長を目指しています。
横浜丸魚グループは、水産物卸売業を中心に、水産物販売事業、不動産等賃貸事業、水産物の運送事業など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、水産物の安定供給に努めるとともに、SDGsやESGの視点を取り入れた資源保護と成長基盤の強化に向けた設備投資を積極的に行っています。