事業内容
ルックホールディングスは、婦人服の企画、製造、販売を中心に事業を展開しています。日本国内では、株式会社ルックが婦人服の企画と商品仕入を行い、直営店舗や百貨店、Eコマースを通じて販売しています。また、A.P.C.Japan株式会社は「A.P.C.」ブランドの紳士服や婦人服を輸入し、同様に販売しています。
韓国では、株式会社アイディールックが独自企画や海外から仕入れた婦人服を百貨店やEコマースで販売しています。さらに、株式会社アイディージョイも同様に婦人服を商業施設で販売しています。これにより、韓国市場でのプレゼンスを強化しています。
欧州では、Il Bisonte S.p.A.がバッグや財布などの皮革製品を生産し、イタリア国内外で販売しています。Il Bisonte France S.a.r.l.はフランスでの販売を担当し、Il Bisonte USA Inc.はアメリカでの販売を行っています。これにより、グローバルな市場展開を実現しています。
生産及びOEM事業では、株式会社ルックモードがルックホールディングスやA.P.C.Japanのアパレル商品の生産を行い、外部企業向けのOEM生産も手がけています。一部の加工は株式会社ラボ・オーフナトに委託しています。
物流事業においては、株式会社エル・ロジスティクスが国内子会社3社のアパレル商品の検査・物流業務を受託しています。これにより、効率的な物流体制を構築し、事業全体のサポートを行っています。
経営方針
ルックホールディングスは、ファッションを通じて顧客満足度を高めることを基本方針とし、企画・製造・販売の一貫した営業活動を展開しています。新しいライフスタイルや価値の創造を通じて生活文化の向上に貢献し、株主や従業員の生活向上を目指しています。
同社は、売上高と営業利益を経営指標として重視し、これらを安定的に持続させることを目標としています。2028年を最終年度とする中期経営計画では、収益基盤の拡大、資本政策の充実化、ESG戦略の強化の3つの基本政策に取り組んでいます。
収益基盤の拡大では、国内外での新規出店を推進し、特に東南アジア市場への進出を計画しています。また、EC事業では、顧客の利便性向上を図るため、リクエスト・オーダー・システム(ROS)の導入を進めています。
資本政策の充実化においては、PBRの向上を目指し、株価を意識した経営を実現します。成長性と収益性の両立を図り、株主優待の利便性向上やIR情報の充実を通じて企業価値の向上を目指します。
ESG戦略の強化では、サステナビリティ委員会を設置し、環境に配慮した事業活動を推進しています。温室効果ガスの削減や衣料品回収、持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
ルックホールディングスは、これらの施策を通じて企業価値の向上を図り、2028年には連結売上高700億円、連結営業利益50億円を目指しています。2025年には、連結売上高550億円、連結営業利益26億円を見込んでいます。