事業内容
コクヨは、ワークスタイル領域とライフスタイル領域の2つの主要な事業セグメントを持っています。ワークスタイル領域では、ファニチャー事業とビジネスサプライ流通事業を展開しています。ファニチャー事業では、オフィス家具や公共家具の製造・販売、オフィス空間のデザインやコンサルテーションを行っています。主要な関連会社には、コクヨ株式会社やオリジン株式会社などがあります。
ビジネスサプライ流通事業では、オフィス関連用品の卸売や通販を手がけています。主な会社には、株式会社カウネットやコクヨマーケティング株式会社が含まれます。これにより、企業や個人に対して幅広いオフィス用品を提供しています。
ライフスタイル領域では、ステーショナリー事業とインテリアリテール事業を展開しています。ステーショナリー事業では、文具の製造・販売を行い、コクヨ株式会社や株式会社コクヨ工業滋賀などが主要な関連会社です。これにより、国内外で高品質な文具を提供しています。
インテリアリテール事業では、インテリアショップ「アクタス」を運営し、インテリアや生活雑貨の仕入・販売を行っています。株式会社アクタスがこの事業を担い、消費者に多様なライフスタイル商品を提供しています。
特集記事
経営方針
コクヨは、2030年に向けた「長期ビジョンCCC2030」を掲げ、サステナブルな経営を目指しています。このビジョンのもと、「森林経営モデル」を採用し、「WORK & LIFE STYLE Company」として「働く」「学ぶ・暮らす」の領域で豊かな生き方を創造することを目指しています。
同社は、顧客起点で未来を提案し、ライブオフィスや直営店を活用して新たな体験価値を生む「ワクワク価値創出サイクル」を強みとしています。今後は、各事業のナレッジを掛け合わせ、事業間シナジーを生み出し、売上高5,000億円規模の多様な事業の集合体を目指します。
2025年からは「Unite for Growth 2027」を推進し、既存事業の成長と領域拡張を進めます。目標として、2027年度に売上高4,300億円、海外売上高比率20%、EBITDA430億円、ROE9%以上を掲げています。
経営戦略としては、キャッシュ・フローを重視し、体験価値拡張戦略を実行します。日本・海外での既存事業強化やM&Aを通じて、EBITDAの持続的成長を追求します。また、人材やナレッジの充実により経営基盤を強化し、リスクを低減します。
事業戦略では、ファニチャー事業でのオフィス需要獲得や、ビジネスサプライ流通事業での購買体験の最適化を目指します。ステーショナリー事業では、グローバルでの「まなびかた」への転換を図り、インテリアリテール事業では、店舗とECでの成長を推進します。
財務戦略では、バランスシートマネジメントを通じてROE目標を達成し、キャピタルアロケーションに基づき890億円を投資します。株主還元方針として、累進配当と自己株式取得を実施し、株主価値の向上を図ります。