六甲バターは、主にチーズの製造販売とナッツなどの食品の販売を行っています。チーズの大部分は六甲バター自身が製造販売しており、一部はデイリー・プロダクツ・ソリューション株式会社などの外部加工業者に製造を委託しています。ナッツについては、株式会社ミツヤをはじめとする加工業者に製造を委託し、六甲バターが販売しています。

また、六甲バターは製品の販売に伴う債権の回収を、主要株主である三菱商事株式会社に委託しています。これにより、効率的な債権管理を実現しています。六甲バターの事業は、チーズとナッツを中心に、食品業界での存在感を高めています。

六甲バターは、健康で楽しい食文化の提供を通じて社会貢献を目指しています。同社は「開発先導型活力企業」として、時代の変化を先取りした製品開発に注力し、新しい価値の創造に挑戦しています。また、「高収益安定企業」として、アメーバ経営を推進し、組織ごとに採算向上を図り、経営感覚を持つ人材の育成を行っています。

同社は、2025年1月からの3年間を対象とした「中期経営計画2027」を策定し、事業成長戦略と基盤強化戦略を通じて収益拡大と企業価値の向上を目指しています。特に、サステナビリティ活動を通じて、プライム市場上場企業に求められる高度で持続的なコーポレート・ガバナンスの強化に努めています。

市場環境の変化に対応するため、六甲バターは原材料価格の高騰に応じた適正価格への見直しを進めています。また、食の安全・安心の確保を最優先に、生産能力の増強と生産効率の向上、全生産ラインの安定稼働に取り組んでいます。これにより、食品メーカーとしての基本理念を堅持しつつ、持続可能な成長を図っています。