事業内容
ピジョン株式会社は、育児用品や介護用品の製造、仕入、販売を主な事業としています。同社は26の子会社とともに、以下の4つの事業セグメントを展開しています。
**日本事業**では、ピジョンホームプロダクツ株式会社やピジョンマニュファクチャリング兵庫株式会社などが製造した育児および女性向け用品を販売しています。また、ピジョンハーツ株式会社が保育や託児、幼児教育事業を行っています。介護用品も製造・販売しており、ピジョンタヒラ株式会社がその一翼を担っています。
**中国事業**では、PIGEON MANUFACTURING (SHANGHAI) CO.,LTD.やPIGEON INDUSTRIES (CHANGZHOU) CO.,LTD.などが製造した育児および女性向け用品を、PIGEON (SHANGHAI) CO.LTD.やDOUBLEHEART CO.LTD.が販売しています。これにより、中国市場でのプレゼンスを強化しています。
**シンガポール事業**は、PIGEON INDUSTRIES (THAILAND) CO.,LTD.やPIGEON MANUFACTURING (SHANGHAI) CO.,LTD.などが製造した製品を、PIGEON SINGAPORE PTE.LTD.やPIGEON INDIA PVT.LTD.が販売しています。これにより、東南アジア市場での展開を進めています。
**ランシノ事業**では、LANSINOH LABORATORIES MEDICAL DEVICES DESIGN INDUSTRY AND COMMERCE LTD.CO.などが製造した製品を、LANSINOH LABORATORIES,INC.が販売しています。この事業は、特に育児用品に特化しており、国際的な市場での競争力を高めています。
特集記事
経営方針
ピジョン株式会社は、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、独自の成長戦略を推進しています。同社は「Pigeon Group DNA・Pigeon Way」を企業理念として掲げ、赤ちゃんに優しい世界を実現することを目指しています。この理念に基づき、5つの重要課題(マテリアリティ)を設定し、事業活動を展開しています。
ピジョンは、急速に変化するグローバルな事業環境に対応するため、「第8次中期経営計画(2023年12月期~2025年12月期)」を策定しました。この計画では、ブランド力の向上、商品戦略の強化、地域戦略の革新を基本戦略とし、既存事業の成長と新たな成長領域の探索に注力しています。特に、哺乳器やベビースキンケア製品の強化を図り、新規市場への進出も視野に入れています。
同社は、事業競争力の向上、環境負荷の軽減、社会課題への貢献、人材・組織風土の整備、強固な経営基盤の構築を重要課題とし、これらを通じて持続可能な成長を目指しています。また、グローバルヘッドオフィスの機能強化や各事業部門の連携を図り、経営基盤の強化を進めています。
ピジョンは、2025年12月期の目標として売上高113,800百万円、営業利益16,000百万円を掲げていますが、外部環境の変化により目標達成が難しい状況です。それでも、各事業の取り組みを最大限に活かし、次期中期経営計画に向けた成長の布石を打つことを目指しています。