事業内容
モロゾフ株式会社は、主に洋菓子製造販売と喫茶・レストラン事業を展開しています。同社は、子会社である株式会社鎌倉ニュージャーマンとVISUAL HONG KONG LIMITEDを含むグループ構成です。主要な関係会社における異動はありません。
洋菓子製造販売事業では、チョコレートやクッキーなどの干菓子製品、チーズケーキやプリンなどの洋生菓子製品を製造・販売しています。販売は主に直接販売で、直営店38店舗と準直営店138店舗を運営しています。
喫茶・レストラン事業では、ケーキやコーヒー、パスタなどのフードサービスを提供しています。この事業では、28店舗の喫茶店を展開し、顧客に多様なメニューを提供しています。
洋菓子製造販売事業の製品は、干菓子群、洋生菓子群、その他菓子群に分類されます。干菓子群には、プレミアムチョコレートセレクションやファヤージュなどがあります。洋生菓子群には、カスタードプリンやチーズケーキが含まれます。
その他菓子群には、焼きたてクッキーやグラスオショコラなどがあります。これらの製品は、モロゾフのブランド力を支える重要な要素となっています。
経営方針
モロゾフ株式会社は、経営理念「Be Prime, Be Sweet.」のもと、顧客に最高の美味しさと安心・安全な品質を提供することを目指しています。同社は、スイーツを通じて人々の心をつなぎ、笑顔を広げることを企業スローガン「こころつなぐ。笑顔かがやく。」で表現しています。
同社の中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」では、売上高と営業利益率の向上を目指しています。2026年1月期の目標として、売上高36,050百万円、営業利益率2.8%を掲げています。これに向けて、生産性向上や原価低減策を進め、利益率の改善に取り組んでいます。
モロゾフは、少子高齢化や人口減少、原材料価格の上昇などの課題に直面しています。これに対処するため、「企業価値の向上」「ブランド価値の向上」「社会的価値の向上」を中長期ビジョンとして掲げています。これに基づき、新たな成長戦略やコスト抑制、人材確保に取り組んでいます。
成長戦略の一環として、焼菓子による新たな市場創造を目指しています。焼菓子は年間を通じて販売可能であり、同社の技術を活かした商品開発が可能です。商品・ブランド戦略、市場戦略、生産・物流戦略を連携させ、成長基盤を強化しています。
コスト抑制と生産性向上のため、店舗運営の効率化や工場の自動化を進めています。店舗ではローコストオペレーションを実現し、工場では生産ラインの自動化を強化しています。これにより、生産能力の増強と省人化を図っています。
人材確保と従業員満足度向上も重要なテーマです。管理職層の定年退職や中堅層の人材不足に対応するため、人的資本を意識した投資と制度見直しを進めています。これにより、社員満足度の向上を図り、企業価値の向上を目指しています。
モロゾフは、サステナビリティ委員会を設置し、ガバナンスやリスク管理体制の強化を図っています。気候変動への取り組みや人的資本に関する戦略を設定し、持続可能な社会の実現に貢献しています。これにより、安定した収益の確保とサステナビリティの実現を目指しています。