ジャパン・ティッシュエンジニアリング【7774】 グロース(内国株式)

ティッシュエンジニアリングを基盤とした再生医療製品(自家培養表皮ジェイス、自家培養軟骨ジャック等)、再生医療受託事業、研究開発支援事業(ラボサイトシリーズ)を展開。

ジャパン・ティッシュエンジニアリング【7774】 グロース(内国株式)

ティッシュエンジニアリングを基盤とした再生医療製品(自家培養表皮ジェイス、自家培養軟骨ジャック等)、再生医療受託事業、研究開発支援事業(ラボサイトシリーズ)を展開。

事業内容

ジャパン・ティッシュエンジニアリングは、ティッシュエンジニアリングを基盤とした再生医療製品の開発、製造、販売を行う企業です。同社は、再生医療を一般的な治療法にすることをビジョンに掲げ、再生医療製品事業、再生医療受託事業、研究開発支援事業の三つのセグメントで事業を展開しています。

再生医療製品事業では、自家細胞を用いた製品を中心に、様々な医療分野での応用を進めています。例えば、自家培養表皮「ジェイス」は、重症熱傷治療用として国内で初めて承認された製品です。また、自家培養軟骨「ジャック」や自家培養角膜上皮「ネピック」など、整形外科や眼科領域での使用が承認されています。さらに、2023年3月にはメラノサイト含有自家培養表皮「ジャスミン」が承認され、白斑治療に新たな選択肢を提供しています。

再生医療受託事業では、アカデミアや医療機関、他企業からの再生医療等製品の開発製造を受託しています。これにより、同社は再生医療の産業化を支援し、その技術とノウハウを広く提供しています。

研究開発支援事業では、ティッシュエンジニアリング技術を応用した研究用ヒト培養組織の開発、製造、販売を行っています。これにより、動物実験の代替として、また医薬品や化粧品の開発における安全性や有効性の評価に貢献しています。

ジャパン・ティッシュエンジニアリングは、これらの事業を通じて、再生医療の実用化と普及に貢献し、21世紀の医療の変革を目指しています。

経営方針

ジャパン・ティッシュエンジニアリングは、再生医療の産業化を目指し、再生医療製品事業、再生医療受託事業、研究開発支援事業を展開しています。同社の成長戦略は、基盤強化、市場拡大、領域展開の三つの柱に基づいています。

基盤強化では、既存事業の売上利益を最大化し、黒字体質の基盤を確立することを目指しています。具体的には、重症熱傷治療用の自家培養表皮「ジェイス」の使用実績を増やし、母斑・表皮水疱症向けのゴールドスタンダード化を進めること、また、眼科領域での製品普及に向けた施策を実施しています。

市場拡大戦略では、新規自家製品の上市や適応拡大を通じて売上を大幅に拡大させることを目標としています。白斑治療用の「ジャスミン」の製造販売承認取得や、ジャックの二次性変形性膝関節症への適応拡大などがその一例です。

領域展開戦略では、同種製品やがん免疫治療等の新たな製品・領域への展開を実現し、中期目標として売上高50億円、営業利益率10%超を達成することを掲げています。これには、新たな治療方法としての同種細胞を用いた培養表皮の上市や、自家CAR-T細胞製剤の開発が含まれます。

これらの戦略を通じて、ジャパン・ティッシュエンジニアリングは再生医療を一般的な医療にすることを目指し、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っています。