事業内容
山崎製パンは、食品事業、流通事業、その他事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。
食品事業では、パン、和・洋菓子、調理パン、米飯類、製菓、米菓などの製造販売を行っています。山崎製パンや関連会社が製造し、量販店やコンビニエンスストアで販売しています。また、ヴィ・ド・フランスがベーカリーカフェを展開しています。
流通事業では、デイリーヤマザキがフランチャイズ方式でコンビニエンスストアを運営し、スーパーヤマザキが食品スーパーマーケットを経営しています。これらの店舗では、山崎製パンの製品を取り扱っています。
その他事業には、物流事業や食品製造設備の設計・監理、損害保険代理業、食品製造機械器具の洗浄剤の製造販売などがあります。ヤマザキ物流やサンロジスティックスが物流を担当し、ヤマザキエンジニアリングが設備関連の事業を行っています。
特集記事
経営方針
山崎製パンは、持続的な成長を目指し、積極的な設備投資と財務基盤の安定化を推進しています。特に、収益性の改善と資本効率の向上を重視し、連結売上高経常利益率4%以上、連結ROE7%以上を目標としています。また、株主還元として連結配当性向30%を目指し、安定した配当を継続する方針です。
同社は、食品安全衛生管理体制の強化にも注力しています。AIBの国際基準に基づく教育指導・監査システムを活用し、異物混入防止対策を含む総合的な管理体制を整備しています。さらに、食品衛生管理センターが定期的に市場買付による細菌検査を行い、安全性の検証を徹底しています。
山崎製パンは、変化する市場環境に対応するため、製品の品質向上と新製品開発を推進しています。食パンや菓子パン、和洋菓子などの主力製品に新技術を導入し、品質を向上させるとともに、消費者キャンペーンを活用して販売数量の確保に努めています。また、健康志向製品の開発にも力を入れています。
流通事業では、デイリーヤマザキの業績改善プロジェクトを通じて、日次管理や戦略商品開発を推進しています。小売事業本部と連携し、女性製品開発担当者による商品開発を進め、業績向上を目指しています。これにより、消費者の多様なニーズに応える製品ラインアップを強化しています。