井村屋グループ【2209】 プライム(内国株式)

流通、調味料、不動産賃貸など多岐にわたる事業を展開、菓子や冷菓の製造販売、調味料素材の提供、賃貸住宅管理業務等を手掛ける。

井村屋グループ【2209】 プライム(内国株式)

流通、調味料、不動産賃貸など多岐にわたる事業を展開、菓子や冷菓の製造販売、調味料素材の提供、賃貸住宅管理業務等を手掛ける。

事業内容

井村屋グループは、持株会社制を導入しており、連結子会社10社を含む企業グループです。同社グループは、流通事業、調味料事業、その他事業の3つの主要セグメントで事業を展開しています。

流通事業では、井村屋株式会社が中心となり、菓子や冷菓の製造販売を行っています。特に、井村屋フーズ株式会社に製造を委託することもあります。海外では、中国の井村屋(北京)食品有限公司や井村屋(大連)食品有限公司が菓子の販売や製造を手掛け、米国のIMURAYA USA, INC.は冷菓の製造販売及び輸入商品の販売を行っています。また、マレーシアのIMURAYA MALAYSIA SDN. BHD.はASEAN市場での冷菓販売を担っています。さらに、スイーツカテゴリーでは、Anna Miller’sやJOUVAUDブランドを通じた商品化とサービス提供を行っています。

調味料事業では、井村屋フーズ株式会社が調味料素材の製造販売を担当しており、中国の井村屋(大連)食品有限公司では粉末調味料の製造、北京京日井村屋食品有限公司では調味料の販売を行っています。

その他事業としては、イムラ株式会社がリース代理業や賃貸住宅の管理業務を行い、井村屋グループは自社所有の不動産賃貸も手掛けています。中国では、井村屋(北京)企業管理有限公司が事業会社全体の管理や支援を提供しています。また、井村屋スタートアッププランニング株式会社は、新規事業の企画や事業化に関する支援を通じて、グループの将来の成長を支える役割を担っています。

特集記事

経営方針

井村屋グループは、その中期経営計画「Be Resilient 2023~新しい時代をしなやかに生きる~」を通じて、サステナビリティある企業構築を目指し、成長を推進しています。同社は、売上高、営業利益、売上高営業利益率、海外事業売上高比率を重要な経営指標として設定し、これらの指標達成に向けた戦略を展開しています。2023年度の目標としては、売上高465億円、営業利益20億円、売上高営業利益率4.3%、海外事業売上高比率7.5%を掲げています。

同社は、流通事業、調味料事業、その他事業の3つの主要セグメントで事業を展開しており、特に流通事業では「あずきバー」の発売50周年を迎えるなど、ブランド力の強化と新商品の開発に注力しています。また、新たな需要の創造を目指し、「やわもちアイス 抹茶氷」などの新商品を投入しています。

調味料事業では、品質面、環境面、生産性向上の観点から新たな付加価値を創造するため、スプレードライヤー新工場の建設を進めており、独自技術を活かした新規商材の提案や市場開拓に取り組んでいます。

海外事業では、米国、中国、マレーシアなどでのブランド商品の販売強化や市場拡大を目指しており、特にASEAN市場の開拓に力を入れています。

コスト面では、グループ全体でイノベーション活動を推進し、DXの取り組みによる生産性向上やSCM機能の強化を通じて、コスト低減を図っています。

井村屋グループは、これらの戦略を通じて、サステナブルな経営を目指し、中長期的な成長を図っています。