事業内容
シークスは、電子部品の調達、EMS(電子機器受託製造サービス)、物流などのサービスをグローバルに提供しています。これらの事業は、日本、中華圏、東南アジア、欧州、米州の5つの地域に分かれており、それぞれの地域での業務執行責任体制に基づいて運営されています。
シークスは、電子部品の輸出入販売を行っており、日本ではシークス自身がこの事業を担当しています。中華圏では、SIIX (Shanghai) Co., Ltd.やSIIX H.K. Ltd.などが、東南アジアではSIIX Singapore Pte. Ltd.やSIIX Phils., Inc.などが主要な役割を果たしています。
また、シークスは電子回路や機器の製造も手がけています。中華圏ではSIIX EMS (Shanghai) Co., Ltd.などが、東南アジアではThai SIIX Co., Ltd.などがこの分野で活動しています。欧州ではSIIX EMS Slovakia s.r.o.が、米州ではSIIX EMS MEXICO S de RL de C.Vが製造を担当しています。
さらに、シークスは技術開発や技術支援も行っており、シークスエレクトロニクス株式会社がこの分野を担当しています。バイオ抗体医薬品の受託開発製造も行っており、Renzoku Biologics株式会社がこの事業を担っています。
シークスの取扱品目には、車載関連機器、産業機器、家電機器、情報機器、一般電子部品などがあります。これらの製品は、完成品、組立品、基板実装品、部品単体・キット、金型・成形品など多岐にわたります。シークスは、これらの製品を通じて、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
シークスは、グローバルな市場での競争力を高めるため、SIIX VISION 2026を掲げ、2026年を最終年度とする中期経営計画を策定しています。この計画では、「新規ビジネスへの挑戦、最高品質の提供」、「脱炭素社会への貢献」、「経営管理、財務」、「人的資本経営」の4つの重点領域に取り組んでいます。
まず、新規ビジネスへの挑戦として、既存のエレクトロニクス分野における車載関連ビジネスの深耕や製造DXの推進を図り、最高品質の提供を目指しています。また、新市場の開拓やプリンテッドエレクトロニクス、ロボティクス、人材紹介ビジネスにも注力し、収益率の向上を目指しています。
脱炭素社会への貢献では、温室効果ガス排出量の削減活動を事業全体で推進し、サプライチェーン全体での削減活動を強化しています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
経営管理と財務の分野では、収益性と成長性に基づいたビジネスへの投資や効率化・自動化のための設備投資を推進しています。また、キャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮を意識した経営管理を進め、在庫削減や支払サイトの見直しを行っています。
人的資本経営においては、グローバル人材の教育やエンゲージメント調査を通じて、持続的な成長を目指しています。これにより、グローバル企業としてふさわしい人材の育成を推進しています。
シークスは、電子化やモジュール化が進む中、豊富な海外ビジネスキャリアを活かし、世界のリソースを有効活用しています。テクノロジーパートナーとの連携を強化し、顧客満足の向上や環境負荷の低減に貢献しています。また、クラウドサーバやウェブミーティングを活用し、製造情報や営業情報の共有化を推進しています。
さらに、シークスはサステナビリティ委員会を設置し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。これにより、災害や社会課題への対応を進め、サステナビリティに関する取り組みを一層推進しています。