ダイトロン【7609】 プライム(内国株式)

電子機器や部品、製造装置の販売・製造・輸出入を手がける企業で、国内外でのネットワークを強化し、東南アジア市場にも進出。

ダイトロン【7609】 プライム(内国株式)

電子機器や部品、製造装置の販売・製造・輸出入を手がける企業で、国内外でのネットワークを強化し、東南アジア市場にも進出。

事業内容

ダイトロンは、電子機器および部品、製造装置の販売・製造・輸出入を主な事業としています。具体的には、電子部品、半導体、組込み用ボード、電源機器、画像関連機器、情報システムなどを取り扱っています。また、光デバイス製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置などの製造装置も手がけています。

ダイトロンの国内販売事業セグメントは、M&Sカンパニーが中心となり、国内外のメーカーや国内製造事業セグメントから仕入れた製品を国内の顧客や子会社に販売しています。これにより、国内市場での強固な販売ネットワークを構築しています。

国内製造事業セグメントは、D&Pカンパニーとその子会社で構成されています。D&Pカンパニーは、製造装置の開発・製造・販売を行う装置事業部門と、電子機器や部品の設計・製作・販売を行う部品事業部門に分かれています。ダイトテック株式会社は、電子機器や部品の組立加工を担当しています。

海外事業セグメントは、ダイトロンの海外事業本部と11の海外子会社で構成されています。これらの子会社は、北米、東南アジア、中国、韓国、台湾、欧州などの市場を対象に、電子機器や部品、製造装置の販売、調達、輸出入を行っています。特に、2024年にはベトナムに新たな子会社を設立し、東南アジアでのネットワークを強化しています。

経営方針

ダイトロンは、エレクトロニクス業界において「技術立社」としての地位を確立するため、独自の成長戦略を推進しています。同社は「ダイトロン・スピリッツ」を掲げ、株主、顧客、仕入先、従業員の満足を重視し、法令遵守と社会貢献を基本姿勢としています。マーケティング力と物流サービスに加え、メーカー機能を融合させた「製販融合路線」を通じて、業界内での存在感を高めています。

ダイトロンは、2024年から始まる三ヵ年の中期経営計画「第11次中期経営計画」を策定し、持続的な成長を目指しています。この計画では、事業構造の変革を図り、グローバル市場での成長を重視しています。特に、国内外での生産能力の強化や効率化、技術・製品開発の推進、知財戦略の強化を通じて、製品の高付加価値化を目指しています。

同社は、国内外での事業拡大を視野に入れ、特に東アジア、東南アジア、欧米市場での販売強化を進めています。インド、米国、中国での販売拠点新設や、東南アジアでの製造拠点新設も検討中です。また、地域に密着した営業を強化し、成長が見込まれる顧客との関係を深めることで、国内ビジネスの安定成長を図っています。

さらに、ダイトロンはESG経営を推進し、サステナビリティ委員会活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。コーポレートガバナンスの強化や、DX推進、広報・IRの強化を通じて、事業サポート機能の強化にも注力しています。これにより、同社はすべてのステークホルダーと共に、新たな価値を創造し続けることを目指しています。