日本ライフライン【7575】 プライム(内国株式)

心臓血管領域の医療機器製造・販売を行い、心臓ペースメーカ、ICD、CRT-D、EP/アブレーションカテーテル、人工血管、ステントグラフト、塞栓用コイル、消化器疾患治療用ステント等を手がける。

日本ライフライン【7575】 プライム(内国株式)

心臓血管領域の医療機器製造・販売を行い、心臓ペースメーカ、ICD、CRT-D、EP/アブレーションカテーテル、人工血管、ステントグラフト、塞栓用コイル、消化器疾患治療用ステント等を手がける。

事業内容

日本ライフラインは、心臓血管領域に特化した医療機器の製造、輸入、販売を行う企業であり、その事業は主に四つのセグメントに分類されます。

最初のセグメントは「リズムディバイス」で、心臓の不整脈治療に用いられる心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)が主な製品です。これらの製品の仕入れと販売を日本ライフラインが担当しています。

次に、「EP/アブレーション」セグメントがあり、心臓の不整脈検査に使われるEP(電気生理用)カテーテルや不整脈治療に用いるアブレーションカテーテルが主要製品です。これらの製品は日本ライフラインが製造、仕入れ、販売を行い、連結子会社のJLL Malaysiaも一部製品の製造を手掛けています。

「外科関連」セグメントでは、大動脈疾患治療に用いる人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、脳血管内治療に用いる塞栓用コイル、血栓吸引カテーテルが主な製品として挙げられます。これらの製品の製造、仕入れ、販売も日本ライフラインが行っています。

最後のセグメントは「消化器/PI」で、消化器疾患治療に用いる大腸用ステント、胃十二指腸用ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針、胆管チューブステントが主要製品です。これらも日本ライフラインが製造、仕入れ、販売を担当しています。

これらのセグメントを通じて、日本ライフラインは医療現場における多様なニーズに応える製品を提供し、心臓血管領域の医療機器市場において重要な役割を果たしています。

経営方針

日本ライフラインは、医療機器の製造、輸入、販売を行う企業であり、心臓血管領域に特化した製品群を提供しています。同社は「最新最適な医療機器を通じて健康社会の実現に貢献する」という経営理念のもと、業界内でユニークな商社とメーカーの機能を併せ持つビジネスモデルを確立しています。このモデルを強化し、価値ある医療機器をタイムリーに提供することで、健康社会の実現に貢献していく方針です。

日本の高齢化進行や生活習慣の変化により、医療費が増加する中、政府は医療費抑制政策を進めており、医療機器の保険償還価格は引下げられる傾向にあります。このような経営環境の中、競合他社との製品開発や販売権獲得の競争が激化しています。

2023年5月には、2024年3月期から2028年3月期までの新中期経営計画を策定しました。この計画では、売上高630億円、新領域売上高80億円、営業利益率20%水準、EPS120円、ROIC12%を数値目標として設定しています。重点課題として、新領域の拡大、競争力のある製品の継続的導入、資本効率を意識した経営の強化を挙げています。

新領域としては、脳血管及び消化器領域に参入し、これらの市場成長が期待できる領域でのプレゼンス確立を目指しています。また、競争力のある製品の導入やプロダクト・ポートフォリオの強化、投資対効果を重視した経営強化にも取り組んでいます。これらの戦略を通じて、日本ライフラインは中期経営計画の数値目標達成を目指しています。