事業内容
スリーエフは、主に東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県で事業を展開しているコンビニエンスストアチェーンです。同社グループは、スリーエフとその連結子会社である株式会社エル・ティーエフから構成されています。スリーエフは、コンビニエンスストア「ローソン・スリーエフ」の運営会社である株式会社エル・ティーエフの事業活動の管理・運営を行っており、商品開発のサポートも提供しています。また、新型コンビニフォーマット「gooz」の直営店運営も手掛けており、店内で調理されるベーカリーやお弁当を通じて、顧客に新鮮さと温かみを提供しています。
一方、株式会社エル・ティーエフは、株式会社ローソンとの企業フランチャイズ契約を基に、「ローソン・スリーエフ」ブランドのコンビニエンスストアのチェーン本部として機能しています。フランチャイズ方式の加盟店に対する経営指導と直営店の運営を担当し、加盟店とのフランチャイズ契約の詳細は、経営上の重要な契約等に記載されています。このように、スリーエフグループは、コンビニエンスストア事業を中心に、フランチャイズシステムの運営と新しい店舗フォーマットの開発を通じて、地域社会に密着したサービスを提供しています。
経営方針
スリーエフは、地域社会の豊かな暮らしと幸福を目指し、顧客と地域の生活者としての視点を重視した経営を展開しています。同社グループは、2021年2月期から2027年2月期にかけての7年間の中長期経営計画を策定し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。この計画は、ローソン・スリーエフへのブランド転換とそれに伴う全面改装によるリース負担の発生期と未発生期を考慮し、10年周期での収益性の大きな変動に対応するためのものです。
中長期経営計画では、日本一のコンビニチェーンを目指し、加盟店と本部が一体となった経営を推進しています。具体的な目標として、2027年2月期には個店平均日販13%増、加盟店利益28%増を達成し、経常利益10億円以上、親会社株主に帰属する当期純利益3億円以上を目指しています。
成長戦略として、スリーエフは個店力強化と加盟店経営の安定化を重点戦略に掲げています。具体的には、個店最適化を進め、ローソンチェーン一律の取り組みに加え、スリーエフとして個店ごとに競合店に対する優位性確保を目的としたチャレンジテーマや強化カテゴリーを定めます。また、戦略的な競争力向上のために、経営資源を選択的に投下し、店舗運営と店舗開発が一体となった店舗改装や品揃えの最適化などを進めます。さらに、加盟店経営の安定化を図るため、品揃え拡充や販売促進に対する経費支援を継続し、スリーエフ独自商品の販売促進を強化します。
これらの戦略を通じて、スリーエフは持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。