事業内容
小津産業株式会社は、不織布製品の加工・販売を主な事業とする企業です。同社は、小津産業株式会社を中心に、7つの子会社と1つの関連会社、さらに1つのその他の関係会社で構成されています。主な事業セグメントは、不織布事業とその他の事業に分かれています。
不織布事業では、エレクトロニクス、コスメティック、メディカル、産業資材、除染用の不織布製品を取り扱っています。オヅテクノ株式会社と株式会社旭小津は、不織布製品の加工を担当しています。また、株式会社ディプロは不織布製品の製造・販売を行っています。日本プラントシーダー株式会社は、農業用資材・機材の製造・販売を手がけています。さらに、小津(上海)貿易有限公司は、中国市場向けに不織布製品を販売しています。
その他の事業として、小津産業株式会社は不動産賃貸事業を展開しています。エンビロテックジャパン株式会社は、過酢酸製剤の販売・輸入を行っています。持分法適用会社であるアズフィット株式会社は、ドラッグストアやスーパーマーケット、ホームセンター、ビル管理会社などに家庭紙や日用雑貨を販売しています。
このように、小津産業株式会社は多岐にわたる事業を展開し、国内外での市場ニーズに応える体制を整えています。特に不織布製品の分野では、幅広い用途に対応する製品を提供し、関連企業と連携して事業を拡大しています。
経営方針
小津産業株式会社は、長期ビジョン「OZU Innovation2034」を掲げ、企業価値の向上を目指しています。このビジョンの下、同社は「より清潔・より快適」を提供する企業として、社会のニーズに応え、顧客の利便性や快適性を向上させる製品・サービスを開発・提供することを目指しています。具体的には、製品の企画・開発・生産機能を備えた商社への発展を目指し、顧客のニーズに応えるための深耕を図っています。
同社の中期経営計画「第一次中期経営計画2027」では、長期ビジョンの達成に向けた基盤づくりを重視しています。売上高105億円、営業利益3億円を目標に掲げ、戦略的な予算配分を行い、人材確保や市場調査、研究開発に注力しています。また、既存事業の深耕と新規事業の探索を通じて、事業拡大を図る方針です。
事業拡大戦略として、同社は二つの柱を掲げています。第一に、既存の商品と顧客を基盤に新用途・新機能の開発を進め、産業分野や医療・美容分野での拡大を目指します。第二に、新規事業の探索を進め、農漁業、予防医療、在宅医療、防災、先端技術、環境対策といった分野に注力します。これらの戦略を効率的に推進するため、提携や買収も積極的に活用する方針です。
さらに、営業部の再編や海外拠点の見直しを通じて、営業活動の効率化と国際展開の強化を図っています。特に、ASEAN市場を見据えた海外販売拠点の再配置を検討し、グローバルな市場ニーズに対応する体制を整えています。これらの取り組みを通じて、小津産業株式会社は、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。