アズワン【7476】 プライム(内国株式)

科学機器や医療・介護用品の卸売、WEB購買業務代行サービスを提供。

アズワン【7476】 プライム(内国株式)

科学機器や医療・介護用品の卸売、WEB購買業務代行サービスを提供。

事業内容

アズワンは、主に研究所、研究機関、生産施設、医療施設などで使用される科学機器や備品などを扱う専門商社です。アズワングループは、アズワンおよび連結子会社5社(亜速旺(上海)商貿有限公司、ニッコー・ハンセン株式会社、井内物流株式会社、AS ONE INTERNATIONAL, INC.、株式会社トライアンフ・ニジュウイチ)で構成されています。

アズワンの事業は大きく分けて2つの部門に分類されます。第一に、ラボ・インダストリー部門があり、この部門では研究者や技術者が使用する機器・備品などを卸売しています。商品情報は紙カタログやWEBサイトで提供され、販売店を通じて最終ユーザーに販売されます。亜速旺(上海)商貿有限公司は中国で研究用科学機器の販売を、ニッコー・ハンセン株式会社はプラスチック製容器や理化学実験器具の製造・販売を、AS ONE INTERNATIONAL, INC.は主に北米製品の日本への輸出を行っています。

第二に、メディカル部門があり、こちらでは医療及び介護関係販売店に対し、看護・介護関係者が使用する機器・備品などを卸売しています。販売形態はラボ・インダストリー部門と同様です。

その他の事業として、株式会社トライアンフ・ニジュウイチはWEBシステムによる購買業務代行サービスを提供し、システム利用料を収益源としています。また、アズワンは物流倉庫の運営を井内物流株式会社に委託しています。これらの事業を通じて、アズワングループは科学研究や医療介護の現場を幅広くサポートしています。

経営方針

アズワンは、科学と医療を中心とした専門分野で事業を展開する専門商社です。同社は、顧客満足度の追求を経営の基本方針とし、業容拡大と収益力強化に努めています。そのために、幅広い品揃えや情報提供、迅速な商品配送、サポートサービスを通じて顧客の利便性向上を図っています。

中期経営計画「PROJECT ONE ver.2.0」を推進しており、2024年度に向けた具体的な目標として、連結売上高1,066億円、連結営業利益率11.7%、ROE(株主資本利益率)11.6%の達成を掲げています。重点戦略としては、事業成長の加速化、経営基盤の構築、事業育成、資本の有効活用、企業価値の向上を挙げています。

事業成長の加速化には、品揃えの強化やECチャネルの強化が含まれます。特にECチャネルは、同社の成長を牽引しており、集中購買システム「ocean」や購買WEBサイト「Wave」を通じて、顧客の購買プロセスをデジタル化し、利便性を高めています。

経営基盤の構築では、サプライチェーンの強化や物流戦略の最適化を進めています。2023年度には、大阪に新たな物流センター「阪神DC」を開設し、物流能力の拡充を図っています。

事業育成においては、海外事業の強化に注力しており、中国市場での商品掲載拡大や現地オリジナル商品の開発、海外市場向け商品の開発を進めています。

資本の有効活用としては、収益性の向上や保有資産の効率化を図り、企業価値の向上に努めています。また、株式市場との良好な関係を維持し、株主価値の向上にも注力しています。

アズワンは、革新と創造を経営理念に、変化をチャンスと捉え、新しい事業やサービスの開発を通じて、社会に価値を提供し続けることを目指しています。