事業内容
安永は、自社および子会社10社で構成されるグループ企業であり、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。エンジン部品セグメントでは、コネクティングロッドやシリンダーヘッド、カムシャフトなどの製造販売を行っており、これらの製品は国内外の市場で販売されています。海外では、インドネシア、タイ、メキシコ、アメリカに連結子会社を持ち、それぞれが製造販売を担当しています。
機械装置セグメントでは、トランスファーマシンやNC工作機械、リークテスト機などの製造販売を行っており、これらは国内外で販売されています。特に中国では、山東安永精密機械有限公司と上海安永精密切割機有限公司がそれぞれ工作機械とワイヤソーの製造販売・サービスを提供しています。
環境機器セグメントでは、浄化槽用や医療健康機器用、燃料電池用などのエアーポンプやディスポーザシステムの製造販売を手掛けています。国内では安永エアポンプ株式会社と安永クリーンテック株式会社が、海外では安永インドネシア株式会社がそれぞれ製造販売を行っています。
その他の事業としては、運送事業やビルメンテナンス、工場清掃、社員給食、福祉用具のレンタルなどのサービス事業を展開しており、安永運輸株式会社と安永総合サービス株式会社がこれらのサービスを提供しています。これらの事業を通じて、安永は多岐にわたる分野で事業を展開し、国内外の市場に貢献しています。
経営方針
安永は、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売を軸に、国内外で事業を展開しているグループ企業です。同社は、2023年5月12日に発表した第7次中期経営計画を通じて、自動車産業の電動化やSDGs、カーボンニュートラルへの対応など、社会課題への取り組みを強化しています。この計画では、グローバルニッチNo.1製品数の拡大と新事業による収益源の育成を目指しており、経営基盤の強化、製品のさらなる拡大と充実、新事業の創造を重点施策としています。
具体的には、技術革新や挑戦的な企業風土の浸透、DXの加速、SDGsやカーボンニュートラルへの対応を経営基盤の強化の一環として推進しています。また、エンジン部品、機械装置、環境機器の各セグメントにおいて、市場ニーズへの対応、生産性向上のための革新的な取り組み、海外での生産拡大などを通じて、「グローバルニッチNo.1」製品の拡大を目指しています。さらに、二次電池や熱電発電素子関連製品の市場投入など、新事業の創造にも力を入れています。
これらの戦略は、新型コロナウイルスの影響や地政学的リスク、資源価格の高騰など不透明な経営環境の中で、安永が持続可能な成長を遂げるためのものです。同社は、イノベーションを通じて企業価値の向上を図り、社会文化の豊かさに貢献することを使命として掲げています。