事業内容
テインは、自動車用サスペンション製品の開発、製造、販売を主軸に事業を展開している企業です。同社は、自社および子会社5社、持分法適用関連会社2社から成るグループ構成を有しています。製品の開発は主に国内で行われ、製造は日本国内の工場と中国にある工場で実施されています。
販売に関しては、国内市場ではテインが小売店を通じて顧客に直接製品を提供しています。海外市場では、北米ではTEIN U.S.A., INC.、欧州ではTEIN UK LIMITED、中国・香港では天御遠東国際貿易(北京)有限公司、タイではTEIN Sales (Thailand) Co., Ltd.がそれぞれ販売を担当しています。その他のアジア地域やオセアニア地域においても、テインが小売店を通じて製品を販売しています。
中国にある天御減振器制造(江蘇)有限公司は、主にアジア地域のエントリーユーザー向け製品を生産し、日本国内の工場との間で製品ラインナップを分けています。また、海外からの製品用資材や消耗品の調達は、天御減振器制造(江蘇)有限公司および宿遷天野貿易有限公司が中心となり、アジア地域での調査・調整活動を行い、調達の合理化や原価低減を推進しています。
このように、テインは国内外における幅広い事業展開と、製造・販売ネットワークを通じて、自動車用サスペンション市場における競争力を高めています。
経営方針
テインは、カーアフターマーケット向けサスペンションの専門メーカーとして、長期経営ビジョンにおいて売上高100億円を目指しています。この目標達成のために、同社はROA重視の経営、高品質かつリーズナブルな価格の商品の製造、ユーザーのニーズに応える柔軟な提供、客観的データに基づく判断を基本経営方針として掲げています。これらの方針に基づき、顧客満足度の向上と株主の期待に応えることを確信しています。
経営戦略としては、自動車用サスペンション事業に経営資源を集中し、グローバル競争に打ち勝つための企業体質への転換を推進しています。具体的には、販売力の強化、研究開発力の向上、コスト削減、品質力の確立、そしてテイングループの総合力を結集することで、よりスリムで強固な経営基盤の構築を目指しています。
また、経営環境の変化に対応し、新型コロナウイルスの影響からの正常化や世界情勢の不安定化などにも対応するため、「EnduraPro」「EnduraPro PLUS」のラインアップ拡充、多様化するユーザーニーズに適合する製品群の充実、新技術への対応強化、販路拡大を目指した顧客開拓などに傾注しています。これらの取り組みを通じて、新たな成長軌道に乗せることを目指しています。
さらに、高付加価値製品の開発とラインアップの多様化、海外市場の拡大、コスト削減の推進、品質の向上といった課題に取り組み、売上の拡大を図っています。これらの戦略的取り組みにより、テインは自動車用サスペンション市場における競争力を高め、長期的な成長を目指しています。