事業内容
サノヤスホールディングスは、2011年に設立された持株会社で、11の子会社を有する企業グループです。同社グループは、製造業、建設業、レジャー業界向けに幅広い事業を展開しています。
製造業向けには、サノヤス・エンジニアリングがショットブラストマシンの製造とメンテナンスを、サノヤス精密工業が産業機械部品や農機用部品の製造と組立を、みづほ工業が乳化・攪拌装置や純水設備の設計と施工を手がけています。また、サノヤス・エンテックは環境装置や医療廃棄物処理装置の製造とメンテナンスを提供しています。
建設業向けには、サノヤス・エンジニアリングが機械式駐車装置や建設工事用エレベーターの製造とレンタルを、サノヤス・エンテックが空調や給排水設備の設計と施工を、ハピネスデンキが大規模施設向けの電気工事を、松栄電機と松栄電気システムコントロールが通信インフラ向けの配電盤製造を行っています。
レジャー業界では、サノヤス・ライドとサノヤス・ライドサービスが遊園地遊戯機械設備の製造とメンテナンス、遊園地施設の運営受託を担当しています。
これらの事業を通じて、サノヤスホールディングスグループは多岐にわたる産業に対して、高品質な製品とサービスを提供し続けています。
経営方針
サノヤスホールディングスは、各事業の収益極大化を目指し、選択と集中を進めることを経営の基本方針としています。2012年に持株会社体制への移行を実施し、各事業会社が独立採算を行いながらも、グループ全体での資源配分の最適化や経営管理の均質化を図る体制を構築しました。この体制変更は、社会や市場の変化に迅速に対応できる企業グループ体制の確立を目指すものです。
同社は、コーポレートガバナンスの強化にも注力しており、経営資源の最適配分と効率経営を通じて企業価値の向上を図っています。また、造船事業からの撤退と非造船事業の強化を進め、事業の多角化に取り組んでいます。特に、2018年には陸上事業とレジャー事業を営む子会社を再編し、中間持株会社「サノヤスMTG株式会社」を設立しています。
2021年3月以降、サノヤスホールディングスは、造船事業を持たない持株会社として、主に非造船事業を中心とする8事業会社を擁する体制に一新しました。2021年3月には、2022年3月期を初年度とする4年間の「中期経営計画2021」を決定し、新たな成長軌道を展望した経営戦略を打ち出しています。この計画では、「技術オリエンテッド」と「ハイサイクル経営」をメインコンセプトに掲げ、4年後には「連結売上300億円、経常利益率6%、ROE10%」を達成目標としています。
さらに、ESGを重視した経営を実践するため、2021年10月にはサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ活動及びその目標・KPIの審議、進捗状況のモニタリング、達成内容の評価を行っています。これらの取り組みを通じて、サノヤスホールディングスはグループ一体としての成長・発展を目指しています。