古河電池【6937】 プライム(内国株式)

蓄電池製造・販売、電源機器の製造・サービス点検、資金貸付サービスを展開。

古河電池【6937】 プライム(内国株式)

蓄電池製造・販売、電源機器の製造・サービス点検、資金貸付サービスを展開。

事業内容

古河電池は、蓄電池の製造・販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社グループは、古河電池を含む親会社、連結子会社8社、非連結子会社5社、持分法適用関連会社1社、持分法非適用関連会社2社から成り立っています。主力製品には鉛蓄電池やアルカリ蓄電池があり、これらの製造に加え、整流器などの電源機器の販売、据付工事、サービス点検も手掛けています。

特に、SIAM FURUKAWA CO., LTD.やPT.FURUKAWA INDOMOBIL BATTERY MANUFACTURINGといった連結子会社では、古河電池の技術支援のもとで鉛蓄電池の製造を行っています。また、古河電池販売㈱は、古河電池が製造する鉛蓄電池やアルカリ蓄電池の一部を販売しており、エフビーファイナンス㈱はグループ内での資金貸付業務を担っています。

古河電池は、親会社である古河電気工業㈱に製品の一部を販売するとともに、原材料の供給を受けており、これにより製品の品質と供給の安定性を高めています。このように、古河電池グループは蓄電池製造を核とした幅広い事業を展開し、エネルギー供給の基盤を支えています。

経営方針

古河電池は、中期経営計画において、2022年度から2025年度までの期間で、売上高、営業利益、営業利益率、およびROI(投資収益率)の向上を目指しています。同社は、売上高を2022年度の約69.5億円から2025年度には約83億円へ、営業利益を約1.9億円から約5.5億円へ、営業利益率を2.7%から6.6%へ、ROIを3.5%から8.0%へと大幅に向上させることを目標としています。

この目標達成のため、古河電池はサステナブルな視点から事業を強化・拡大し、SDGsの目標達成に貢献するグローバル戦略の推進、基幹事業である鉛電池の収益向上、次世代電池を含む新製品開発と新しいソリューションビジネスの立ち上げ、そしてサステナブル経営のための人材育成による革新力の蓄積を基本方針としています。具体的には、バイポーラ型鉛蓄電池やESS(Energy Storage System)事業などの新製品開発、新規事業の立ち上げ、海外パートナーシップの拡大に注力しています。

しかし、同社は新型コロナウイルスの影響の弱まりつつある現状でも、インフレや金利引き上げによる景気減速、原材料価格の高騰、エネルギーコストの上昇など、多くの課題に直面しています。これらの課題に対処するため、生産の効率化や既存事業の競争力強化、新興国市場での海外事業拡大、新たな電池の開発、新規事業の立ち上げ、そして人材育成による革新力の向上に取り組んでいます。

古河電池は、これらの戦略を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。