千代田インテグレ【6915】 スタンダード(内国株式)

千代田インテグレ株式会社は、日本、東南アジア、中国、その他地域でOA機器や自動車の機構部品を製造・販売する企業。

千代田インテグレ【6915】 スタンダード(内国株式)

千代田インテグレ株式会社は、日本、東南アジア、中国、その他地域でOA機器や自動車の機構部品を製造・販売する企業。

事業内容

千代田インテグレは、主に4つの地域セグメントで事業を展開しています。まず、日本地域では、OA機器、AV機器、通信機器、自動車などの製品に使用される機構部品や機能部品を製造し、国内の電気メーカーに販売しています。また、サンフェルト株式会社は、手芸関係や服飾雑貨のフェルト製品を加工販売しています。

東南アジア地域では、シンガポールのCHIYODA INTEGRE CO.(S)PTE.LTD.が中心となり、同地域の電気メーカーからの注文を受け、製品を製造・販売しています。マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンの各現地法人も、同様に機構部品や機能部品を製造し、各国の電気メーカーに販売しています。

中国地域では、香港の千代達電子製造(香港)有限公司が中心となり、中国の電気メーカーからの注文を受け、製品を製造・販売しています。中山、東莞、大連、蘇州、山東の各現地法人も、同様に製品を製造し、主に中国の電気メーカーに販売しています。

その他の地域では、米国のCHIYODA INTEGRE OF AMERICA,INC.が、メキシコのCHIYODA INTEGRE DE BAJA CALIFORNIA S.A.DE C.V.に製品の加工を委託し、販売しています。また、スロバキアのCHIYODA INTEGRE SLOVAKIA,s.r.o.は、欧州地域の電気メーカーに製品を販売しています。

経営方針

千代田インテグレは、2025年から2027年にかけての新たな中期経営計画を策定しました。この計画の基本方針は、「高付加価値ビジネスの拡大」を通じて持続的な成長を目指し、収益力を強化することです。特に、各拠点に責任と権限を与える「連邦経営」を継続し、グループ全体の相乗効果を最大化することを目指しています。

同社は、ソフトプレスを柱としたグローバル企業を目指し、アジアを含む全エリアでの成功を追求しています。具体的な目標として、2027年までに売上高450億円、営業利益42.5億円、ROE8.0%以上を掲げています。また、株価純資産倍率(PBR)1倍を目指し、自己資本利益率(ROE)の向上を図ります。

経営環境は不透明であり、米中対立や地政学リスクの高まりが懸念されています。しかし、千代田インテグレは、顧客ニーズの多様化に対応し、国際的なサプライチェーンの動向を注視しながら、安定した事業活動を継続する方針です。特に、高付加価値ビジネスの拡大に向けた投資とインフラ整備を進めます。

さらに、同社はステークホルダーとの信頼関係の構築を重視し、コンプライアンス意識の向上と倫理観に基づく行動を推進しています。これにより、ガバナンス体制を強化し、透明性のある経営を実現し、企業価値の向上を目指しています。