コーセル【6905】 プライム(内国株式)

コーセル㈱とその子会社21社は、ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタ、PRBX製品の製造・販売を行う。

コーセル【6905】 プライム(内国株式)

コーセル㈱とその子会社21社は、ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタ、PRBX製品の製造・販売を行う。

事業内容

コーセル株式会社とそのグループ企業は、直流安定化電源の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、コーセル株式会社を含む22社で構成され、地域別セグメントに基づいた製造・販売体制を有しています。具体的には、「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」、そして「中国生産事業」の5つの報告セグメントに分かれています。

これらのセグメントは、ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタの製造・販売、および電源に使用する部品(トランス)の製造を行っています。また、スウェーデンとドイツを拠点とするPowerbox International ABを通じて、PRBX製品の製造・販売も手掛けています。これらの製品は、制御機器、半導体製造装置、医療機器市場など、幅広い分野に供給されています。

同社グループは、日本及び中国を主要な製造拠点とし、北米、ヨーロッパ、アジア市場に製品を販売しています。製品ラインナップは、汎用性のあるカタログ品から、顧客の仕様に合わせたカスタム品まで多岐にわたります。これにより、同社は一般産業機器、通信・放送機器、医療機器市場等、多様なニーズに応える製品を提供しています。

経営方針

コーセル株式会社は、直流安定化電源装置の設計開発・生産・販売を通じて、エレクトロニクス社会の進化に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。同社は品質至上を経営理念とし、多様性を重視する企業文化の醸成、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。また、顧客起点のニーズを捉えた付加価値のある製品とサービスの提供をビジョンとして掲げています。

第9次中期経営計画では、新しい価値を創造する技術革新、事業改革・改善、組織の進化を通じて、持続的成長を目指してきました。具体的には、新製品開発体制の構築、デジタル技術を活用したマーケティング強化、生産ラインの自働化推進などに取り組んでいます。これらの取り組みは、連結営業利益率15%以上、連結ROE(自己資本利益率)10%を目指す経営指標に貢献しています。

第10次中期経営計画では、外部環境の変化に対応し、高利益体質の会社への転換を目指しています。重点戦略として、適正な利益・原価管理の実現、新製品売上比率の向上、欧州ビジネスの強化を掲げています。2025年度までに営業利益率を15.0%、新製品・リリース済新製品寄与率を21%以上、EU売上高を71.6Mユーロに引き上げることを目標としています。

これらの戦略は、エレクトロニクス業界の動向、特に自動車の自動運転やEV化、データセンターの需要拡大などに対応するためのものです。コーセルは、これらの環境変化を踏まえ、顧客起点のニーズに応える製品とサービスを提供し、スマートエネルギー社会に不可欠な企業へと成長していくことを目指しています。