シスメックス【6869】 プライム(内国株式)

ヘルスケア事業を中心に、検体検査機器や試薬の開発、製造、販売を行う。

シスメックス【6869】 プライム(内国株式)

ヘルスケア事業を中心に、検体検査機器や試薬の開発、製造、販売を行う。

事業内容

シスメックスは、本社および連結子会社77社、関連会社2社で構成されるグローバル企業で、ヘルスケア事業を主軸に展開しています。この事業は、検体検査に関連する製品及びサービスの提供を中心としています。国内では、シスメックスが製品の開発、製造、販売、サービスを主に担当し、一部は連結子会社が担っています。海外では、米州、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、中国、アジア・パシフィック地域で、67社が製品の製造、販売などを地域ごとに分担しています。

具体的には、シスメックス アメリカ インクは米州で検体検査機器及び検体検査試薬の販売を、シスメックス ヨーロッパ エスイーはEMEA地域で検体検査機器の販売及び検体検査試薬の製造、販売を行っています。また、希森美康医用電子(上海)有限公司は中国で、シスメックス アジア パシフィック ピーティーイー リミテッドはアジア・パシフィック地域でそれぞれ検体検査機器及び検体検査試薬の販売を手掛けています。

さらに、関連会社である株式会社メディカロイドは、日本において医療用ロボットのマーケティング、開発、設計、製造、販売及びアフターサービスを展開しています。これらの事業活動を通じて、シスメックスは医療分野における検体検査の精度向上と効率化に貢献しています。

経営方針

シスメックスは、ヘルスケア事業を中心に、検体検査に関連する製品及びサービスの提供を行っているグローバル企業です。同社は、2023年4月から新たな中期経営計画を開始し、2026年3月期までの持続的な成長と経営基盤の強化を目指しています。この計画では、製品ラインアップの拡充や販売・サービス体制の強化を通じて、売上高と利益の伸長を見込んでいます。

また、シスメックスは2033年度を最終年度とする長期経営戦略を策定し、「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」を長期ビジョンとして掲げています。このビジョンの下、医療のデジタル化、医療機能の分散化、予防やセルフメディケーションの重要性の増大など、医療を取り巻く環境の変化に対応し、新たな価値を提供していくことを目指しています。

具体的な成長戦略として、免疫検査分野への注力、ヘマトロジー分野における競争力の再強化、新興市場へのフォーカス、MR(Medical Robot)事業や再生細胞医療事業への挑戦などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、シスメックスは医療課題の解決に貢献し、社会にとって不可欠な存在としての成長を目指しています。

さらに、デジタルトランスフォーメーションの実現や環境への配慮、持続可能な経営の推進など、企業体質の強化にも注力しています。これらの戦略的取り組みにより、シスメックスは医療分野におけるイノベーションの創出と、社会的課題の解決に向けて前進しています。