小野測器【6858】 スタンダード(内国株式)

計測機器の製造販売を中心に、特注試験装置や音響・振動コンサルティング、クラウドサービス、損害保険代理業務などを展開。

小野測器【6858】 スタンダード(内国株式)

計測機器の製造販売を中心に、特注試験装置や音響・振動コンサルティング、クラウドサービス、損害保険代理業務などを展開。

事業内容

小野測器は、計測機器の製造販売を主な事業とし、関連する研究開発やサービスを展開しています。同社は、計測機器、特注試験装置およびサービス、その他の3つの事業セグメントを持っています。

計測機器セグメントでは、各種センサ類、回転・速度計測機器、寸法・変位計測機器、音響・振動計測機器、トルク計測機器、自動車性能計測機器、ソフトウェア、データ解析機器などを製造販売しています。主な関係会社には、オノソッキテクノロジーインク(米国)、オノソッキ(タイランド)(タイ王国)、オノソッキインディア(インド共和国)、上海小野測器測量技術有限公司(中華人民共和国)があります。

特注試験装置およびサービスセグメントでは、研究開発用途や品質管理用途の特注試験装置の提供、音響・振動に関するコンサルティングサービス、クラウドサービス、アフターサービス、エンジニアリングサービスを行っています。関係会社には、オノソッキテクノロジーインク、オノソッキ(タイランド)、オノソッキインディア、上海小野測器測量技術有限公司、㈱Sound Oneがあります。

その他のセグメントでは、損害保険代理業務、同社が所有する土地・建物・設備の管理業務、その他の委託業務を行っています。このセグメントに関わる主な関係会社は、オノエンタープライズ㈱です。

経営方針

小野測器は、計測・解析・制御ツールを通じて社会に貢献することを使命としています。2024年に創立70周年を迎えた同社は、企業理念を再定義し、100年企業を目指す成長戦略を掲げています。この新しい企業理念のもと、同社は安全、品質、環境、人権への対応を強化し、持続的な成長を目指しています。

同社の中期経営計画「Challenge StageⅣ」では、売上高営業利益率15%以上、ROE8%以上を目標とし、財務体質の強化を図ります。2025年から2027年にかけて、連結売上高145億円、連結営業利益10億円、海外売上高35億円を目指し、グローバル市場での拡大を推進します。

長期経営戦略として、同社は「モノ→コト→モノ」の循環による顧客価値創出を掲げています。デジタル化や技術のコモディティ化が進む中、製品の機能的価値からサービスによる付加価値への転換を図り、顧客との共創を通じて新たな価値を創出します。

「Challenge StageⅣ」では、同社の強みである「ものづくりの力」「はかる力」「顧客サポート力」を活かし、専門性と市場の拡大を図ります。デジタル開発への対応で「はかるを極め、わかるに挑む」ことを成長戦略とし、グローバルでの計測機器拡販を目指します。また、DXとオープンイノベーションを推進し、サステナビリティへの対応を強化します。

同社は、顧客の課題を共に解決するビジネスモデルへの変革を進め、業績目標の達成を目指しています。特に、アジア地域を中心とした海外市場の強化や新たな事業領域での製品・サービスの創出に注力しています。