日本電子材料【6855】 スタンダード(内国株式)

半導体検査用部品(カンチレバー型、アドバンストプローブカードなど)、電子管部品(陰極、フィラメント)の開発、製造、販売。

日本電子材料【6855】 スタンダード(内国株式)

半導体検査用部品(カンチレバー型、アドバンストプローブカードなど)、電子管部品(陰極、フィラメント)の開発、製造、販売。

事業内容

日本電子材料株式会社(以下、同社)とその子会社9社は、半導体検査用部品および電子管部品の開発、製造、販売を行う事業を展開しています。同社グループの事業は大きく分けて、半導体検査用部品関連事業と電子管部品関連事業の2つのセグメントに分類されます。

半導体検査用部品関連事業では、カンチレバー型プローブカード(Cタイププローブカード、CEシリーズ)、アドバンストプローブカード(Vタイププローブカード、VTシリーズ、VSシリーズ、VEシリーズ、Mタイププローブカード、MCシリーズ、MLシリーズ、MTシリーズ)を主要製品としています。これらの製品は、半導体の検査プロセスにおいて重要な役割を果たしており、同社を含むジェムアメリカ社、ジェム香港社、ジェム台湾社、ジェムヨーロッパ社、ジェム上海社、ジェムタイ社、ジェム深セン社がこれらの製品の開発、製造に携わっています。

一方、電子管部品関連事業では、陰極とフィラメントを主要製品としており、これらは電子管の重要な部品です。この事業は主に日本電子材料株式会社自体が手掛けています。

同社グループは、これらの製品を通じて、半導体産業や電子部品産業の発展に貢献しています。特に半導体検査用部品に関しては、高集積化・高速化が進む半導体の検査ニーズに応えるため、先進的なプローブカードの開発に注力しています。

経営方針

日本電子材料株式会社(以下、同社)は、半導体検査用部品および電子管部品の開発、製造、販売を手掛ける企業として、中長期的な成長戦略を展開しています。同社の経営理念は「人類に幸福をもたらす技術の開発と製品化により社会に貢献する」であり、この理念の下、透明性のある企業活動、新たな価値の提供、グローバルな事業展開、利害関係者の尊重、地球環境の保護という5つの経営方針を掲げています。

同社は、連結経常利益率10%以上及び株主資本利益率(ROE)10%以上を目標に設定し、安定的な収益力の維持を目指しています。中長期的な経営戦略として、デジタル社会への移行に伴う半導体需要の拡大に対応するため、新たな半導体工場の建設等による半導体製造基盤の確保・強化を進めています。また、国内外の既存顧客へのサポート強化や海外の半導体メーカーへの販売強化、生産力や製品開発の強化を通じて、中長期的な成長を目指しています。

さらに、サステナビリティを重要な経営課題と捉え、その対応にも力を入れています。具体的な取り組みとしては、市場の要求に応える製品開発とサービスの強化、海外販売の強化、付加価値向上への取り組み、経営基盤の更なる強化などが挙げられます。これらの戦略を通じて、同社は持続的な成長及び企業価値の向上を目指しています。