ウインテスト【6721】 スタンダード(内国株式)

半導体検査装置事業を展開し、先端ロジックICやイメージセンサーICの検査装置を開発・製造・販売する企業。

ウインテスト【6721】 スタンダード(内国株式)

半導体検査装置事業を展開し、先端ロジックICやイメージセンサーICの検査装置を開発・製造・販売する企業。

事業内容

ウインテストは、主に半導体検査装置事業を展開しています。同社は、先端ロジックIC、イメージセンサーIC、ディスプレイ-アレイ、ディスプレイドライバICの製造工程における各検査工程で使用される検査装置の開発、製造、販売、貸与、技術サポートを行っています。これにより、製造工程の前後にわたる幅広い検査ニーズに対応しています。

ウインテストの製品には、WTS-311NXやWTS-9000ISなどのイメージセンサー検査装置、WTS-311NXLなどのディスプレイアレイ検査装置があります。これらの装置は、シリコンウェーハ検査からパッケージ完成品検査までをカバーし、特に低消費電力での動作が可能なWTS-577シリーズは、環境問題への対応として注目されています。

同社は、横浜本社と大阪事業所、中国の製造販売子会社で構成されており、2019年に大阪事業所を開設し、2020年には中国武漢市に製造拠点を設立しました。これにより、ファブレスから製造能力を持つ企業へと転換し、技術の蓄積と顧客からの信頼強化を実現しています。

ウインテストの検査装置は、汎用性が高く、半導体の電気的検査を必要とする全ての工程で使用可能です。特に、イメージセンサーの検査装置は業界最大画素検査能力を持ち、ディスプレイのアレイ検査では、高速応答する画素回路や周辺回路の電気的検査に強みを持っています。

また、ウインテストは技術サポートにも力を入れており、製品導入から試作、量産立ち上げまで顧客をサポートしています。中国市場では、現地子会社であるウインテスト武漢が迅速な顧客対応を行い、ローカライズを基本戦略としています。これにより、顧客に最大のメリットを提供することを目指しています。

経営方針

ウインテストは、半導体の自動検査技術を通じて社会の発展に貢献することをミッションとしています。同社は、ディスプレイと周辺デバイス、イメージセンサーを中心に、半導体の自動検査分野でのトップリーダーを目指しています。顧客満足を最優先にし、常に創造と挑戦を続けることで、製品品質の向上と持続的な改善を図っています。

ウインテストは、売上高経常利益率20%以上の確保と配当性向30%の回復を目標に掲げています。次世代ディスプレイドライバIC向け検査装置や高精細イメージセンサー向けの検査装置の開発を進め、中国や台湾市場への事業拡大を図っています。また、IoTヘルスケア市場への参入や環境配慮型事業の推進も行っています。

中長期的な戦略として、ウインテストはイメージセンサーやディスプレイ・ドライバIC市場の成長を見据え、次世代検査装置の開発に注力しています。特に、WTS-577SXやWTS-9000などの新製品を通じて市場シェアの拡大を目指しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えるとともに、業績の向上を図っています。

ウインテストは、製造能力の強化と品質管理の向上を進め、顧客の信頼を得るための取り組みを続けています。特に、ディスプレイ・ドライバICの検査装置においては、迅速な開発と市場投入を実現するための体制を整えています。これにより、顧客の新製品サイクルに対応し、シームレスな検査ソリューションを提供しています。

新規事業として、ウインテストは産学連携を通じた技術開発を進めています。自重補償機構技術を活用した物流搬送市場向け製品の開発や、ヘルスケア管理システムの製品化を計画しています。また、水素ナノバブルイオン洗浄水の内製化を進め、環境改善用途への展開を図っています。これにより、事業の多角化を推進しています。