ミマキエンジニアリング【6638】 プライム(内国株式)

産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタの開発・製造・販売を行い、サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイル・アパレル市場向け製品、FA装置事業を展開。

ミマキエンジニアリング【6638】 プライム(内国株式)

産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタの開発・製造・販売を行い、サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイル・アパレル市場向け製品、FA装置事業を展開。

事業内容

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタの開発、製造、販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、ミマキエンジニアリングを含む25社で構成され、地域別に報告セグメントを設定しています。

同社の製品は、サイングラフィックス市場向けに大型ポスターやカーラッピング、のぼり旗、表示板の製作に用いられる製品群を提供しています。主要製品には、ソルベントインクを採用したJV100-160、UV硬化インクを搭載したUJV100-160、高い付加価値機能を備えたJV/CJV330シリーズやUCJV300シリーズがあります。また、光学センサーで高精度な輪郭カットを実現するカッティングプロッタのCG-ARシリーズも手掛けています。

インダストリアルプロダクツ市場向けには、UV硬化インクを採用したフラットベッドインクジェットプリンタや3Dプリンタを提供。これらの製品は、一般消費者向け商品や自動車の計器パネル、家電類の操作パネルなどの工業製品生産現場で使用されています。

テキスタイル・アパレル市場向けには、ポリエステル素材を染色する昇華染料インクを採用したTS100-1600や、綿や絹などの布地に直接プリントできるTx300P-1800Bなど、ファッションウエアやスポーツウエア、ネクタイやスカーフへのプリントに適した製品を展開しています。

さらに、ファクトリーオートメーション装置や基板実装装置、半導体製造装置など、アルファーデザイングループが手掛ける事業も含まれており、新しいオンデマンド型の「DCF-605PU スプレーコートセット」など、インクジェットプリント後工程の自動化を担う製品も提供しています。

ミマキエンジニアリングは、これらの多岐にわたる製品群を通じて、広告・看板、工業製品、テキスタイル・アパレル市場、そしてファクトリーオートメーションなど、多様なニーズに応える事業を展開しています。

経営方針

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタの開発、製造、販売を主軸に事業を展開しており、その成長戦略は「Mimaki V10」として具体化されています。同社は、独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指しています。顧客満足を追求し、市場に新しさと違いを提供するイノベーターとしての立場を強化することを経営の基本方針として掲げています。

中長期成長戦略「Mimaki V10」では、2025年度までに営業利益率10%、経常利益率8%を目標とし、売上高平均成長率(CAGR)を10%と設定しています。この戦略の下、同社は産業印刷のデジタルオンデマンド化をけん引することを目指しています。具体的には、FA事業を活用し、サイングラフィックス(SG)、インダストリアルプロダクツ(IP)、テキスタイル・アパレル(TA)市場におけるプリント工程の自動化を実現するデジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供を重点施策としています。

また、3Dプリンティング事業の拡大や、グローバル×デジタル、Eコマース×サブスクリプションといった新たなビジネスモデルの採用、Innovationを起こし新規市場・新規アプリケーションの開拓など、市場環境や顧客ニーズの変化に対応した事業展開を進めています。これらの施策を通じて、収益性向上に向けた基盤構築、生産体制の改革、営業体制の変革など、組織全体での取り組みを強化しています。

ミマキエンジニアリングは、これらの戦略を実行することで、持続可能な成長を目指し、産業印刷市場におけるリーダーとしての地位を確固たるものにしていく方針です。