大日光・エンジニアリング【6635】 スタンダード(内国株式)

電子部品実装、機構組立の受託加工、プリント基板製造、部品加工、人材派遣、業務請負、事務機器販売を展開。

大日光・エンジニアリング【6635】 スタンダード(内国株式)

電子部品実装、機構組立の受託加工、プリント基板製造、部品加工、人材派遣、業務請負、事務機器販売を展開。

事業内容

大日光・エンジニアリングは、幅広い事業セグメントを持つ企業グループです。主に、電子機器メーカーを顧客として、車載機器、医療機器、産業機器、オフィス機器、社会生活機器、その他機器用のプリント配線基板への電子部品実装と、これらの機構組立の受託加工事業を展開しています。同社の国内子会社は、人材派遣業、業務請負業、事務機器等の販売業、プリント基板製造業、部品加工業を手がけています。

同社の中核事業は、電子部品の受託加工であり、プリント基板への電子部品実装と機構組立が主要な業務です。海外子会社を含む同社グループは、中国、香港、タイ、ベトナムに拠点を持ち、オフィス機器や車載機器を中心に電子部品実装を行っています。特に、TROIS ENGINEERING PRETEC HONG KONG LTD.やその子会社では、中国内での電子部品実装を、TROIS ELECTRONICS(WUXI)CO.,LTD.は車載機器向けの実装を、TROIS (THAILAND) CO.,LTD.は車載機器及び社会生活用機器向けの実装をそれぞれ担当しています。

同社グループは、「ものづくり」のノウハウを活かし、顧客の製品設計段階から関与し、最適な回路設計の提案、部品調達、試作品製造から、電子部品実装、機構組立、製品物流までを一貫して提供しています。これにより、自動車、医療機器、産業機器など幅広い分野での受託加工業務を展開し、新規顧客開拓に努めています。また、小ロットの高付加価値製品は国内で、大ロットの量産品は海外子会社で生産する分業体制を採用し、最適な生産体制を整えています。

経営方針

大日光・エンジニアリングは、2030年度までの中長期ビジョン「DNE WAY」を策定し、技術とアイデアで社会に貢献する企業集団を目指しています。2021年からの3年間をPhase1と位置付け、「収益力向上による経営基盤の強化」と「従業員一人一人が『挑戦』できる環境の整備」を事業方針として掲げています。2023年度の経営方針では、利益率の向上、生産体制の強化と生産性向上、健康経営の推進と人材育成、SDGs、ESG推進の4つの重点施策を掲げています。

同社グループは、電子部品実装と機構組立の受託加工事業を中心に展開しており、EMS業界において、新しい電子機器の誕生と大手セットメーカーの開発設計部門への特化傾向により、需要が年々増加しています。しかし、経営環境は、インフレ抑制のための金融引き締め、ウクライナ情勢の長期化によるロシア制裁継続などにより、不確実性が高まっています。

中期経営計画に基づき、経営基盤の強化、事業領域の拡充、人材育成に対する取り組み強化、SDGs/ESG経営の推進を優先的に対処しています。具体的には、生産効率の向上、購買部門強化と在庫管理の徹底、海外子会社の効率化、自己資本の充実、品質向上・環境対応への取り組み、顧客の多層化、開発製造型EMS機能の拡充、アライアンスの推進、人事制度再構築、健康経営への取り組み、教育・研修プログラムの拡充など、幅広い施策を推進しています。

これらの取り組みを通じて、大日光・エンジニアリングは、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。