荏原実業【6328】 プライム(内国株式)

環境関連機器・装置の製造販売、水処理施設の設計施工、風水力冷熱機器の仕入販売を展開。

荏原実業【6328】 プライム(内国株式)

環境関連機器・装置の製造販売、水処理施設の設計施工、風水力冷熱機器の仕入販売を展開。

事業内容

荏原実業及びその子会社である㈱エバジツと荏原実業パワー㈱は、環境関連機器・装置の製造・販売、水処理施設などのプラント類の設計・施工、風水力冷熱機器などの仕入・販売を行う事業を展開しています。また、荏原製作所及びその関係会社(荏原グループ)との間で、風水力冷熱機器などの仕入・販売や、水処理施設などの施工における機器材料の調達を含む継続的な事業関係を持っています。

荏原実業の事業セグメントは大きく分けて三つあります。メーカー事業では、オゾン濃度計、オゾン応用機器、脱臭装置、感染症対策製品、栽培漁業関連装置、廃棄物処理装置、水処理プラント、家庭用蓄電システムなどの自社開発製品を特定の協力会社に生産委託し、販売しています。エンジニアリング事業では、官公庁などから直接受注し、荏原グループなどの機器材料を用いて水処理関連の設計・施工を行っています。商社事業では、荏原グループから調達した機器材料を使用し、風水力冷熱機器等の設計・施工並びに商品販売を手掛けています。

荏原実業は、荏原製作所と代理店契約を結び、風水力事業・環境プラント事業関連製品の販売代理店として機能しています。この取引関係は、荏原実業の事業展開において重要な位置を占めており、荏原グループとの間での継続的な事業上の関係が確立されています。

経営方針

荏原実業は、環境問題への取り組みを長年続けてきた企業であり、その経営理念は「豊かな人間環境の創造を目指して社会に貢献する」ことにあります。同社は、2030年に向けた長期ビジョンとして「トータル環境ソリューションカンパニーへの進化」を掲げており、その目標達成のために「売上高600億円、営業利益80億円」を目指しています。このビジョン実現のための第一ステップとして、2022年から2024年までの3年間の中期経営計画「EJ2024」を策定し、メーカー事業(環境関連)の拡大を通じた成長を目指しています。

「EJ2024」では、メーカー事業(環境関連)の売上総利益構成比率を50%以上、売上総利益率30%以上、営業利益率10%以上、ROE13%以上を目指すとしています。また、研究開発投資として25億円以上、成長投資としても同額を計画しており、これらの指標達成に向けた具体的な数値目標を設定しています。

同社は、防災・減災、蓄電池、水産の3つの分野に特に注力しており、これらの分野での新製品開発や市場展開を加速しています。例えば、停電時マンホールポンプ起動支援システムの販売を開始するなど、社会課題の解決に貢献する製品・サービスの提供を進めています。また、蓄電池事業では、荏原実業パワー㈱を吸収合併し、グループ内の経営資源を集約することで、事業の育成と拡大を図っています。

これらの取り組みを通じて、荏原実業は環境問題への対応と社会貢献を目指し、持続可能な成長を追求しています。同時に、コンプライアンスの充実やコーポレートガバナンス体制の強化にも努め、事業の透明性と効率性の向上を図っています。