北川鉄工所【6317】 スタンダード(内国株式)

金属素形材、産業機械、工作機器の製造・販売、具体的には自動車部品、建設機械部品、農業機械部品、コンクリートプラント、ビル建築用クレーン、旋盤用チャックなど。

北川鉄工所【6317】 スタンダード(内国株式)

金属素形材、産業機械、工作機器の製造・販売、具体的には自動車部品、建設機械部品、農業機械部品、コンクリートプラント、ビル建築用クレーン、旋盤用チャックなど。

事業内容

北川鉄工所およびそのグループ会社(北川鉄工所、子会社7社および関連会社3社)は、主に3つの事業セグメントを展開しています。これらはキタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー(金属素形材事業)、キタガワ サン テック カンパニー(産業機械事業)、キタガワ グローバル ハンド カンパニー(工作機器事業)です。

キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニーでは、生型機械鋳造、ロストワックス精密鋳造、消失模型鋳造の製法を用いて、自動車部品、建設機械部品、農業機械部品の製造および販売を行っています。このセグメントにおける主な関係会社には、KITAGAWA (THAILAND) CO.,LTD.やKITAGAWA MEXICO,S.A.DE C.V.があります。

キタガワ サン テック カンパニーは、コンクリートプラント、コンクリートミキサ、ビル建築用クレーン、環境関連設備、リサイクルプラント、自走式立体駐車場などの製造および販売を手掛けています。このセグメントには、特に主な関係会社は示されていません。

キタガワ グローバル ハンド カンパニーでは、旋盤用チャック、油圧回転シリンダ、NC円テーブル、パワーバイス、グリッパなどの製造および販売を行っており、特に旋盤用チャックは国内市場シェアの過半を占めるなど、同社にとって主力分野となっています。このセグメントの主な関係会社には、㈱北川製作所や北川(瀋陽)工業機械製造有限公司などがあります。

以上の事業セグメントを通じて、北川鉄工所グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、各分野での技術力と製品力を強化しています。

経営方針

北川鉄工所は、長期経営計画「Plus Decade 2031」を策定し、2031年度に連結売上高1,000億円、2026年度には連結営業利益で過去最高益となる60億円を目標としています。この計画では、投下資本利益率(ROIC)を6%以上、自己資本利益率(ROE)を8%以上と設定し、資本政策面ではキャピタリゼーション比率を25~30%としています。しかし、計画初年度の2022年度は地政学リスクや原油価格の高騰、円安進行の影響を受け、事業環境が大きく変化しました。そのため、2023年度は業績見通しの達成に注力し、その後に事業環境と整合した中期経営計画の策定を行う予定です。

中長期的な経営戦略として、北川鉄工所は「4つの価値観」を実践し、世界基準の成長を目指しています。重点項目として、事業構造の転換、経営品質の進化、人材育成を挙げています。事業構造の転換では、金属素形材事業、産業機械事業、工作機器事業のバランスを見直し、事業ポートフォリオの再構築を図ります。経営品質の進化では、最先端情報技術の社内実装やAIを用いた品質情報分析による不良率の低減、3Dモデルを用いた設計による提案力の強化を目指します。人材育成では、「働きやすく、成長できる企業へ」をテーマに、自ら学習し、思考し、行動できる社員の育成を図ります。

北川鉄工所は、事業ポートフォリオの転換、既存事業の基盤強化、働きやすく成長できる環境の構築、デジタル技術活用による業務改革を対処すべき課題としています。これらの課題に取り組むことで、持続的な企業成長を目指しています。