事業内容
丸山製作所は、農林業用機械、工業用機械、その他の機械、不動産賃貸事業を展開しています。農林業用機械では、防除機や林業機械を製造し、国内外で販売しています。特に防除機は、丸山製作所とその子会社である日本クライスやMARUYAMA MFG(THAILAND)などが製造を担当しています。
工業用機械は、主に丸山製作所が製造し、国内外の特約店を通じて販売しています。西部丸山も一部製造を担当しています。その他の機械では、消防機械をマルヤマエクセルが製造し、特約店を通じて販売しています。
不動産賃貸事業は、丸山製作所が直接行っており、売電事業も手がけています。また、物流事業や部品の仕入れ、配送、保管は丸山物流が担当しています。中国市場向けの営業は、丸山(上海)貿易有限公司が行っています。
ITコンサルティング業務は、M-Innovationsが担当し、丸山製作所から委託を受けています。これらの事業を通じて、丸山製作所は多角的なビジネスを展開し、国内外での市場拡大を図っています。
経営方針
丸山製作所は、長年にわたり消火器、高圧ポンプ技術、2サイクルガソリンエンジン技術を基盤に、農林業用機械や防災関連製品を提供し、社会貢献を果たしてきました。今後もこれらの技術を深化させ、新たな用途開発を追求し、企業価値の向上を目指しています。
同社は2022年から2027年までの5年間を対象とした「第8次中期経営計画」を策定し、2027年9月期の連結売上高48,000百万円、営業利益2,800百万円、ROE7.5%以上を目標に掲げています。この計画を通じて成長戦略の推進と収益力の向上を図ります。
丸山製作所は、成長事業の創出を目指し、利益率の向上、新規事業の確立、海外市場の成長、既存事業の拡大、財務体質や人材育成の強化を重点課題としています。これらの課題に取り組むことで、単年度計画と中期経営計画の達成を目指しています。
海外市場の拡大においては、インドやタイでの現地法人を活用し、コスト低減と品質向上を図りながら販売を強化します。また、米国や中南米市場への進出も計画しており、現地法人の設立を進めています。
国内では、工業用機械市場やウルトラファインバブル市場の拡大を目指し、エリアマネジメントの強化と新ルート開拓に注力します。個人消費者向け製品の新製品発売も予定しており、ブランド価値の向上を図ります。
人材活性化では、多様な人材の採用と育成を進め、組織風土改革と従業員満足度の向上を目指します。ガバナンス強化では、BCM・BCPやコンプライアンス体制の強化を図り、グローバルな経営管理体制の高度化を進めます。
財務体質の強化とデジタル化も推進し、資本コスト経営を本格化させ、投資戦略を最適化します。生産部門の省人化・自動化を進め、利益率の向上を図るとともに、IT技術やDXを活用した業務プロセスの見直しを進めます。