日工【6306】 プライム(内国株式)

アスファルトプラント、コンクリートプラント、環境及び搬送機械の製造・販売、不動産賃貸、住宅リフォーム等を手がける。

日工【6306】 プライム(内国株式)

アスファルトプラント、コンクリートプラント、環境及び搬送機械の製造・販売、不動産賃貸、住宅リフォーム等を手がける。

事業内容

日工は、自社および子会社11社で構成される企業集団であり、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業として、アスファルトプラント、コンクリートプラント、環境及び搬送機械の製造・販売を行っています。これらの事業はそれぞれ「アスファルトプラント関連事業」「コンクリートプラント関連事業」「環境及び搬送関連事業」として区分されています。

アスファルトプラント関連事業では、アスファルトプラント、リサイクルプラント、合材サイロ、電子制御機器、工場管理システムなどを提供しており、日工電子工業㈱や日工マシナリー㈱などがこのセグメントに関わっています。

コンクリートプラント関連事業では、コンクリートプラント、コンパクトコンクリートプラント、コンクリートポンプ、電子制御機器、工場管理システム、コンクリート製品生産用工場設備などを手掛けています。このセグメントも日工電子工業㈱や日工マシナリー㈱が担当しています。

環境及び搬送関連事業では、ベルトコンベヤ、設備用コンベヤ、缶・ビン選別機、油汚染土壌浄化プラント、プラスチックリサイクルプラントなどの製品を提供しており、これらは日工の直接的な事業の一部です。

さらに、「その他」のセグメントでは、パイプ枠組足場、鋼製道板、パイプサポート、アルミ製仮設昇降階段、ショベル、スコップ、小型コンクリートミキサ、モルタルミキサ、水門、防水板、破砕機などの製品やサービスを提供しています。また、不動産賃貸、建設機械製品リース、住宅リフォーム、産業機械、ガスホルダー、ソーラーLEDなどの事業も展開しており、日工マシナリー㈱やトンボ工業㈱などが関連しています。

これらの事業を通じて、日工は建設、環境、搬送機械分野で幅広い製品とサービスを提供し、多様なニーズに応えています。

経営方針

日工は、技術力と製品力を核とした成長戦略を推進しています。2030年のビジョンとして、メーカーとしてのブランド力を維持・強化しつつ、サービスビジネスの拡張を図り、経済価値として売上高600億円、営業利益60億円を目標に掲げています。また、カーボンニュートラルの実現や資源循環型社会の確立など、社会・環境価値の向上にも注力しています。

同社は、2024年度までを「内部投資フェーズ」と位置づけ、人的資本や知的資本への投資を積極化しています。特に、カーボンニュートラルへの対応や環境対応新製品の開発に力を入れており、研究開発費も大幅に増額しています。

2024年度以降は、「ビジネス拡大フェーズ」に移行し、新サービスやシステムの収益拡大、海外事業の本格的な収穫期を迎えることを見込んでいます。また、運転支援センターの開設や生産体制の見直しにより、内部的な効率化も図っています。

重要な経営課題として、カーボンニュートラルの実現や新たな顧客価値の創造など、4つのマテリアリティ(重要課題)を設定し、これらの解決を通じて企業価値の向上を目指しています。これには、デジタルトランスフォーメーションやAIの活用も含まれています。

長期計画では、国内外での収益基盤の強化、新規事業の推進、働き方改革の実践など、5つのポイントに焦点を当てています。これらを通じて、10年後には時価総額500億円以上、ROE8%以上を目指し、株主還元も強化する方針です。

日工は、これらの戦略を基に、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。