住友重機械工業【6302】 プライム(内国株式)

総合機械メーカーとして、メカトロニクス、インダストリアルマシナリー、ロジスティックス&コンストラクション、エネルギー&ライフラインの各セグメントで、減速機、プラスチック加工機械、油圧ショベル、ボイラなどを製造・販売。

住友重機械工業【6302】 プライム(内国株式)

総合機械メーカーとして、メカトロニクス、インダストリアルマシナリー、ロジスティックス&コンストラクション、エネルギー&ライフラインの各セグメントで、減速機、プラスチック加工機械、油圧ショベル、ボイラなどを製造・販売。

事業内容

住友重機械工業は、総合機械メーカーとして多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主な事業セグメントは、メカトロニクス、インダストリアルマシナリー、ロジスティックス&コンストラクション、エネルギー&ライフラインの4つです。

メカトロニクスセグメントでは、減速機や変速機、モータ、インバータ、レーザ加工システム、精密位置決め装置、制御システム装置を手がけています。これらの製品は、住友重機械ギヤボックスやSumitomo Machinery Corporation of Americaなどの関連会社が製造・販売を行っています。

インダストリアルマシナリーセグメントでは、プラスチック加工機械、極低温冷凍機、加速器、医療機械器具、鍛造プレス、防衛装備品、半導体製造装置、フローフォーミングマシンを提供しています。これらは、住友重機械イオンテクノロジーや日本スピンドル製造などが関与しています。

ロジスティックス&コンストラクションセグメントでは、油圧ショベル、道路機械、建設用クレーン、運搬荷役機械、物流システム、駐車場システム、フォークリフトを展開しています。住友建機や住友重機械建機クレーンなどが製造・販売を担当しています。

エネルギー&ライフラインセグメントでは、ボイラ、大気汚染防止装置、水処理装置、産業用タービン、ポンプ、反応容器、食品機械、船舶を提供しています。Sumitomo SHI FW Energieや住友重機械エンバイロメントなどがこれらの製品を手がけています。

経営方針

住友重機械工業は、複雑で変化の激しい経済環境の中で成長を目指しています。同社は「中期経営計画2026」を策定し、社会課題の解決を通じて企業価値を持続的に拡大する方針を掲げています。この計画では、2030年に「コア技術で豊かな社会を支え、CSVを実現する企業」となることを目指しています。

同社は、成長力、収益力、信用力をバランスさせた「強靭な事業体の構築」を基本方針としています。重点課題として「収益力の改善」、「資本効率の向上」、「新事業探索の強化」を掲げ、これをコーポレートとセグメントの両面から推進しています。特に、ROIC経営の徹底と新たな事業機会の発掘に注力しています。

「中期経営計画2026」では、売上高11,730億円、営業利益800億円、ROIC7.0%を目標としています。これに加え、ESGの各項目に基づくサステナビリティ重要課題を設定し、環境負荷の低減や持続可能なサプライチェーンの構築などに取り組んでいます。これにより、社会価値と企業価値の両立を図っています。

住友重機械工業は、成長を見込む「ロボティクス・自動化」、「半導体」、「先端医療機器」、「環境・エネルギー」の4つの重点投資領域に経営資源を集中しています。これにより、事業ポートフォリオ改革を推進し、新たな価値創造と企業価値向上を目指しています。

同社は、資本政策としてROIC向上施策を推進し、キャッシュ・フロー創出力を強化しています。重点投資領域への投資を進める一方で、株主還元の充実も図っています。2024年度には自社株買いを実施し、配当を増配するなど、安定的な株主還元を目指しています。

新事業探索の強化も重要な戦略の一部です。2023年に設置した新事業探索室を中心に、先進技術の調査や新規事業の創出を進めています。ボストンオフィスの設立や社内ピッチコンテストの実施など、積極的な取り組みを展開しています。

経営基盤の強化も進めており、サステナビリティ、人的資本、DXの強化に注力しています。特に、SDGs達成に向けた取り組みや、ダイバーシティ推進を通じた人材戦略の遂行に力を入れています。これにより、持続可能な成長を支える基盤を構築しています。