日本エアーテック【6291】 スタンダード(内国株式)

半導体・電子工業分野及びバイオロジカル分野向けに、クリーンルームやクリーンエアー機器、バイオクリーンベンチなどのクリーンエアーシステムを提供する事業。

日本エアーテック【6291】 スタンダード(内国株式)

半導体・電子工業分野及びバイオロジカル分野向けに、クリーンルームやクリーンエアー機器、バイオクリーンベンチなどのクリーンエアーシステムを提供する事業。

事業内容

日本エアーテックは、半導体・電子工業分野およびバイオロジカル分野を主な需要先とするクリーンエアーシステムの企画、製造、サービスを提供しています。同社は単一の事業セグメントで活動しており、関連会社として中国の蘇州安泰空気技術有限公司があります。

蘇州安泰空気技術有限公司は、日本エアーテックからクリーンエアーシステムの技術供与を受け、クリーンエアー機器の製造販売を行っています。この協力により、同社は国際的な市場にも対応しています。

日本エアーテックの主要製品には、パネル式クリーンルームやエアーシャワー、クリーンエアーオーブン、パスボックス、クリーン保管庫などがあります。これらの製品は、クリーンルーム機器として多様なニーズに応えています。

また、同社はアルミ製や鋼板製のクリーンブース、クリーンベンチ、バイオクリーンベンチなども提供しています。これらの製品は、特にバイオロジカル分野での使用が想定されています。

据付・保守サービスも重要な事業の一部であり、機器の搬入据付や保守サービス、空気清浄機器部品の提供を行っています。HEPAフィルターなどの部品も取り扱っています。

その他の製品として、ドラフトチャンバーや無塵クリーニング、アスベスト対策機器などがあります。これらは、特定の環境での安全性を確保するために使用されます。

クリーンサプライ商品としては、無塵衣、ワイパー、クリーンペーパー、防護服、マスクなどがあり、クリーン環境の維持に貢献しています。これらの商品は、さまざまな業界で利用されています。

経営方針

日本エアーテックは、クリーンエアーシステムの専業メーカーとして、持続可能な成長を目指しています。2022年に制定した「きれいな空気で、未来を支える。」というパーパスのもと、同社は技術力を活かし、顧客ニーズに応じた製品を創造し続けています。ESG・SDGs関連施策にも積極的に取り組み、環境と社会の両面から持続可能な社会の実現を目指しています。

同社の中期経営計画(2024年度から2028年度)では、いくつかの成長戦略が掲げられています。まず、標準・準標準品の売上比率を2028年までに60%から80%に引き上げることを目指しています。また、競合他社との差別化を図り、価格競争からの脱却を図ることでブランド価値の向上を目指しています。

さらに、日本エアーテックはグローバル化を推進し、東南アジアの提携会社との連携を強化し、欧米市場への展開を目指しています。また、新市場への積極的な進出を図り、クリーンエアーシステムの需要が拡大する電子分野やバイオロジカル分野での市場拡大を目指しています。

株主還元にも注力しており、配当性向を従来の30%から総還元性向65%以上に引き上げる計画です。2024年度には、配当を1株当たり50円とし、自己株式取得を実施することで、総還元性向を79.3%としました。サステナビリティ経営にも取り組み、クリーンエアーシステム技術を活かして社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。

日本エアーテックは、半導体を主とした電子工業分野の需要を取り込み、CO2削減を目指すEV関連投資や省エネルギー化推進需要にも対応しています。2028年までに売上高180億円、営業利益14億円、経常利益18億円を目標とし、ROE7%以上を目指しています。これらの戦略を通じて、同社は持続的な成長と企業価値の向上を図っています。