事業内容
東京地下鉄(東京メトロ)は、主に運輸業、不動産業、流通・広告業、その他の事業セグメントを展開しています。運輸業では、東京都区部を中心に9路線の地下鉄ネットワークを運営し、鉄道の運行や施設の保守管理を行っています。関連会社として、メトロセルビスが駅の清掃を、メトロコマースが駅の運営管理を担当しています。また、メトロステーションファシリティーズやメトロ車両などが鉄道施設の整備と保守管理を行っています。
不動産事業では、東京メトロは鉄道事業とのシナジーを活かし、沿線においてオフィスビルやホテルの賃貸を行っています。代表的な物件には渋谷マークシティや渋谷ヒカリエがあります。東京メトロ都市開発が不動産の賃貸と管理を担当し、東京メトロアセットマネジメントが投資法人の資産運用を行っています。
流通・広告事業では、東京メトロは駅構内での商業施設「Echika」などの運営を行っています。メトロコマースが駅構内の売店を、メトロ開発が高架下商業施設を、メトロプロパティーズが駅周辺の商業施設を運営しています。広告事業では、メトロアドエージェンシーが駅構内や車両内の広告を取り扱っています。また、情報通信事業として光ファイバーの賃貸も行っています。
その他の事業には、福利厚生施設の運営や人事・経理・システムサービスの提供、施設の清掃などがあります。メトロライフサポートが福利厚生施設を、メトロビジネスアソシエが事務サービスを、メトロフルールが施設の清掃を担当しています。これらの多岐にわたる事業を通じて、東京メトロは都市生活の利便性向上に貢献しています。
特集記事
経営方針
東京地下鉄(東京メトロ)は、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う交通事業者として、持続的な企業価値の向上を目指しています。中期経営計画「東京メトロプラン2024」に基づき、同社は安全性の確保を前提に、コスト構造改革を進め、設備投資や経費の見直しを図っています。これにより、持続可能な事業運営を実現し、経営基盤の強化を図っています。
同社は、鉄道事業の進化を通じて、東京の多様な魅力と価値の向上を目指しています。具体的には、バリアフリー化の促進や新技術の導入、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、安全で安心な鉄道サービスの提供を強化しています。また、有楽町線や南北線の延伸を通じて、鉄道ネットワークの発展を図り、地域間の連携と活性化を促進しています。
さらに、東京メトロは都市・生活創造事業の成長を通じて、東京に集う人々の活き活きとした毎日に貢献しています。不動産事業の拡大やまちづくりとの連携を進めるとともに、流通事業や広告事業の展開を通じて、お客様の新たな日常を支える取り組みを行っています。また、海外鉄道ビジネスの拡大や新規ビジネスの開発を通じて、さらなる成長を目指しています。
ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みも重視しており、脱炭素社会の実現や循環型社会への貢献を進めています。社員の人材育成や働きがいの創出を通じて、経営基盤の強化を図り、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。これらの施策を通じて、東京メトロは全てのステークホルダーから信頼される企業グループを目指しています。