事業内容
日水コンは、1959年に設立された建設コンサルティング事業者であり、上下水道を中心とした水に関する事業に特化しています。同社は「水のインパクトカンパニー」を基本方針とする「中期経営計画2025」を策定し、水に関する社会問題の解決を通じて経済的成長を目指しています。
日水コンの事業は、主に官公庁などの公的機関から発注を受け、上下水道や河川・砂防などの社会インフラの整備に関する技術的なコンサルティングを行っています。具体的には、水道部門や下水道部門での調査・計画、設計・工事監理、河川部門での治水・利水・環境保全、環境部門での水質・環境評価・保全、防災及び廃棄物対策、建築部門での施設設計、機電部門での設備設計など、多岐にわたる業務を展開しています。
同社は国内だけでなく、海外案件にも積極的に取り組んでおり、JICA(独立行政法人国際協力機構)や円借款を通じて東南アジア、インド、アフリカなどの各国政府機関からの受注実績もあります。また、官から民への流れが加速する中で、PPP(Public Private Partnership)などの手段を活用し、自治体の事業運営支援や民間事業会社内での役割も拡大しています。
日水コンの強みは、中央官庁や地方自治体との信頼関係と実績、幅広い案件に対応できる総合力と豊富な人材、先進的な課題に対応するための技術力にあります。特に、国の政策策定支援業務に携わり、国の制度を熟知しているため、地方自治体からの継続的な発注を受けています。
同社グループには、子会社4社(うち連結子会社3社)、持分法適用関連会社が2社含まれ、それぞれが業務受委託の関係にある他、業務的もしくは地理的な成長可能性を探る役割を担っています。これにより、日水コンは長年にわたり培ってきた高い技術力で、様々な社会課題へのソリューションを提供しています。
経営方針
日水コンは、1959年に設立された建設コンサルティング事業者であり、上下水道を中心とした水に関する事業に特化しています。同社は「水のインパクトカンパニー」を基本方針とする「中期経営計画2025」を策定し、水に関する社会問題の解決を通じて経済的成長を目指しています。
同社の中期経営計画2025は、「壁を超える」、「地域に根差す」、「足元を固める」の三本柱を掲げています。「壁を超える」では、官民の壁や業務領域の壁を越え、新たなビジネスを創出することを目指しています。「地域に根差す」では、地域の特性やニーズに応じた水インフラの整備を推進し、地域社会と連携して課題解決を図ります。「足元を固める」では、組織の成長とガバナンスの強化を図り、企業価値の向上を目指します。
また、同社は重点領域として、コア事業の受注拡大・収益性の向上、官民連携(PPP事業)の推進、産業インフラ事業の国内外での加速、「水×地域」をテーマとしたESG・SDGsの取組みを掲げています。特に、国土強靭化や防災・減災の取り組みを通じて、公共事業の安定的な業務量確保に注力し、収益力の向上を図ります。
官民連携(PPP事業)では、ウォーターPPPを通じて自治体との長期契約を確保し、安定的な業務受託を目指します。産業インフラ事業では、国内外での水ニーズに対応し、環境負荷の低減と効率的な水利用ソリューションを提供します。また、「水×地域」をテーマに、小水力発電や下水汚泥を活用した地域資源循環型農業など、新たな領域への事業化を推進します。
日水コンは、これらの成長戦略を通じて、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みを推進し、社会課題の解決と経済的成長を両立させることを目指しています。