カドス・コーポレーション【211A】 スタンダード(内国株式)

建設事業では山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、不動産事業では土地オーナーとテナント企業のニーズをつなぐマッチングを推進する。

カドス・コーポレーション【211A】 スタンダード(内国株式)

建設事業では山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、不動産事業では土地オーナーとテナント企業のニーズをつなぐマッチングを推進する。

事業内容

カドス・コーポレーションは、建設事業と不動産事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。建設事業では、主に山口県と広島県を中心に流通店舗の設計施工を行っています。カドス・コーポレーションは元請として、協力会社が実際の施工を担当します。同社の強みは「カドスLANシステム」と呼ばれるビジネスモデルで、土地オーナーとテナント企業をマッチングし、最適な事業プランを提案することです。このシステムにより、土地の特性に合わせた店舗の設計施工をトータルプロデュースしています。

不動産事業では、建設事業でのマッチングが成立しない場合に、カドス・コーポレーションが土地オーナーとテナント企業の間に立ち、案件を成立させます。例えば、土地を賃借し、建物を建設してテナント企業に賃貸する「建貸」方式を採用しています。また、中古物件の改装賃貸や不動産売買の仲介、太陽光発電による売電も行っています。これにより、建設事業と不動産事業の両輪でビジネス機会を最大化し、長期安定収入を得る構造を構築しています。

2023年7月期の不動産事業の売上高は1,156百万円で、建物賃貸収入が主な収入源です。カドス・コーポレーションは、建設受注と不動産賃貸の複合案件を生み出し、将来的な建設受注の獲得も期待できる事業プラットフォームを確立しています。これにより、長期間にわたって安定した収入を得ることが可能です。

経営方針

カドス・コーポレーションは、土地オーナーとテナント企業を結びつける「カドスLANシステム」を活用し、建設事業と不動産事業を展開しています。このシステムにより、土地の特性に応じた最適な事業プランを提案し、店舗の設計施工からテナント企業の出店までをトータルプロデュースしています。同社は、山口県と広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、地域での認知度を高めつつ、商圏の拡大を図っています。

同社の中期経営計画では、「100年存続企業」を目指し、売上高100億円と社員100人体制の早期実現を掲げています。建設事業では、質と量の両面で受注を拡大し、利益率を重視した工事原価管理を徹底する方針です。また、不動産事業の売上高割合を20%程度に維持し、安定的な高利益率を確保するための投資を進めています。

カドス・コーポレーションは、広島県と福岡県を重点地域とし、経営資源を集中投入することで売上拡大を図ります。また、複数のテナント企業を誘致した郊外型複合商業施設「カドスタウン」の展開を進め、用地のブランド力を高める計画です。さらに、持続的な設備投資を行い、賃貸用不動産の新規取得や既存施設の維持更新を通じて、資産価値の維持と賃貸収入の増加を目指しています。

人材の確保と育成も重視しており、施工能力の強化を図るために積極的な採用を行っています。環境保全への取り組みとしては、電力使用量の削減を進め、再生可能エネルギーの活用を推進しています。これらの戦略を通じて、カドス・コーポレーションは持続可能な成長を目指しています。