寺岡製作所【4987】 スタンダード(内国株式)

粘着テープ類の製造・加工・販売を行い、梱包用の「オリーブテープ」、電機用の「ポリイミド粘着テープ」、産業用の「P-カットテープ」などを提供。

寺岡製作所【4987】 スタンダード(内国株式)

粘着テープ類の製造・加工・販売を行い、梱包用の「オリーブテープ」、電機用の「ポリイミド粘着テープ」、産業用の「P-カットテープ」などを提供。

事業内容

寺岡製作所とそのグループ会社は、粘着テープの製造、加工、販売を主軸に事業を展開しています。この企業集団は、寺岡製作所を中心に、寺岡製作所(香港)有限公司、寺岡(上海)高機能膠粘帯有限公司、寺岡(深圳)高機能膠粘帯有限公司、神栄商事株式会社、PT. Teraoka Seisakusho Indonesiaの5つの連結子会社から構成されています。また、伊藤忠商事株式会社から原材料の仕入れを行っていることも特筆されます。

寺岡製作所グループの製品ラインナップは、梱包・包装用テープ、電機・電子用テープ、産業用テープの3つの主要部門に分類されます。梱包・包装用テープでは、布粘着テープ(オリーブテープ)、クラフト粘着テープ(カートンテープ)、ポリプロピレンフィルム粘着テープ(パックテープ等)が主要製品です。電機・電子用テープ部門では、ポリエステルフィルム粘着テープ、アセテートクロス粘着テープ、ポリイミド粘着テープ、メタアラミド粘着テープ、ガラスクロス粘着テープ、導電性シールド粘着テープなど、多岐にわたる製品を取り扱っています。産業用テープ部門では、ポリエチレンクロス粘着テープ(P-カットテープ)、養生布テープ、不織布両面テープ、標示用テープ、気密防水用テープ、表面保護シートなどがあります。

これらの製品は、日常生活から産業界まで幅広い用途に対応しており、寺岡製作所グループの技術力と製品の多様性が事業の基盤を支えています。

経営方針

寺岡製作所は、粘着テープの製造、加工、販売を中心に事業を展開しており、その成長戦略は収益の増強とコストの削減、安全健康衛生活動の浸透、コンプライアンス態勢の強化、人的資本の拡充、環境技術・製品の導入・開発、外的要因に基づくリスクへの対応の六つの重点領域に焦点を当てています。

収益増強に関しては、厳格な原価管理と積極的な製品拡販、不採算製品の収益改善や解消、長期在庫の早急な解消と全社的な在庫管理の徹底、新製品の上市・販売、派生新ビジネスの推進を通じて、収益拡大を目指しています。また、コスト削減では、調達部及び情報システム部を経営直轄とし、原材料コストの削減と全社生産性向上を図ること、技術部門内にコストダウン推進室を設置し、工場の原価低減と外注業務・製品のグループ内製化による製造コスト削減を進めています。

安全健康衛生活動では、安全衛生を経営の最優先課題と位置づけ、労働災害の撲滅に全社を挙げて取り組むと共に、安全・健康・衛生活動の全社水平展開を推進しています。コンプライアンス態勢の強化においては、コンプライアンス委員会活動を通じた全社的な取り組み、研修やeラーニングによる教育を継続し、コーポレートガバナンス体制の強化にも努めています。

人的資本の拡充では、社員一人ひとりが高い価値を身に付けること、人事情報基盤の整備、ワークエンゲージメント調査の導入、組織の強みや課題の可視化、効果的な施策の講じることで、生産性の向上、職務への満足度向上、顧客満足度の向上を目指しています。

環境技術・製品の導入・開発では、地球環境問題への配慮を企業経営の最重要課題の一つと位置づけ、環境保全への取り組みを進めており、地球温暖化防止等に向けた省エネの促進、温暖化ガスの削減、植物由来テープや生分解性テープ、リサイクル素材テープ等の開発に取り組んでいます。

外的要因に基づくリスクへの対応としては、資源価格高騰や地政学上のリスク顕在化に対応するため、ものづくり改革を実行し、生産性向上と原価低減を推進、為替のヘッジ取引をはじめとした措置を機動的に講じています。